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「ワンオペ育児」なる流行語に思うこと。

最近よく聞く、ワンオペ育児。夫が手伝ってくれない、頼れる人がそばにいない、だから自分だけで育児をするしかない。このワードのすごいところは、たった6文字で夫に対する不満や自分が疲労困憊であることをほのめかせる点だ。

今朝、こんな記事を読んだ。働きマンの夫が4ヶ月の育休を取得したことで名もなき家事の多さに気付き、そりゃママ大変だよねと理解不足であった自分を反省するという。

https://toyokeizai.net/articles/-/302011?display=b

ここで紹介されている名もなき家事の数々はやはり世間の共感を呼んでいるのだろうか。

ふたりの子供(0歳&1歳)を育て、いわゆる「(平日は)ワンオペ育児中」の私ではあるが、正直共感するところはなく漫画の中で涙するママたちは自分で自分の首を絞めているようにしか見えない。

タッパーウェアの蓋と容器を組み合わせるのに時間がかかる?そもそもなぜそれだけのタッパーが必要なのだろう。そこを見直す余地もある気がするけれど、それが無理だというなら番号を振ったシールを貼る、嫌なら明らかに形違いのタッパーに買い換える、やり方は他にもあるのでは。

再配達を16時〜に設定したから急いで帰宅せねばならない?いまやスマホで配達日時は変更できる。そもそも再配達のサービスは仕事や私用を優先した上での在宅時間にお届けしますよーという趣旨なのでは?百歩譲ってどうしても受け取らねばならないのであれば、後付け可能な宅配ボックスや鍵付きの袋を設置する手もあるのだ。

他にもツッコミどころは多々あるのだけれど、仮にこの名もなき家事問題が支持されているのだとすれば、「家事」というクローズドな空間で(かつ、他人に見せるべきものではない行為として)粛々と行われている行為を客観的にコンサルして差し上げるサービスが必要だと思う。

ちなみに、偉そうにこんなことを書いている私自身も「アァ、最初っからこうしとけばよかった」と非効率な家事のルーティン作業に気付いてはささやかな改善に取り組む日々。だからこそ、早い段階で誰かに教えてもらえたら最高だ!と思うのだ。

いや、最初から自分の非効率に気付いているママだって本当は沢山いるんだろうな。でも変えられない。目の前のことに精いっぱいで、時間的にも精神的にも変える余裕が無いんだと思う。

話を戻して、

自治体などが提供している各種ママパパサポートの中に悩み相談・カウンセリングなどはよくあるけれど、家事のコンサルティングはひとつもない。(私が知らないだけなのか?少なくとも世田谷区のサービスには無かったような)

ワンオペ育児なる言葉は、現状の(基本的には)ママのDOありき、そこに改善の余地がないことを前提にサポートが足りない!と豪語しているように見えるのだけれど、

そしてそれは仕方のないことだと思うのだけれど(だって、ママは限られたパワーと時間の中で良かれと思ってその内容・方法に行き着いている訳だし。無意識に影響を受けているであろう自身の育ってきた環境やメディアの情報を否定するわけにはいかないし)、

間違いなく客観的なアドバイスを取り入れることによって負担は軽減するはずだから第三者によるコンサルティングを実施してはどうかと思う。

たとえば、出産後間も無くして「赤ちゃん訪問👶」なる家庭訪問の機会もあるのだから、そこで一緒に育児家事を見直してあげてはどうか。そうすれば、訪問先での色々なケースがデータとして自治体に蓄えられ(匿名にして自治体横断で共有すれば尚良い)、今後どのようなサービスがあると良いかの検討材料にもなる。

時代の風潮として、ママは大変、ママを助けてあげなきゃ、のきらいが強い。パパはわかってない、わかってるパパはえらい、とも。そのような家庭が多くあるのは想像はできる、だからこそワンオペ育児なる言葉が流行りもするのだ。

でも、どうせなら聞いてワクワクするような言葉をもっと流行らせてはどうか?

…と書いていて思ったけれど、育児と家事って本来別物だけど、育児の中に家事も大いに含まれるから丸っと「たいへん」に集約されがちなのかな。

と、珍しく物申したい気分になったお昼時。抱っこ紐でスヤスヤ休む次男の寝顔に癒されながら。

※この投稿は、便宜上、ワンオペ育児という言葉は概ね子育て中のママによって発信されているという前提で書いています。

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