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大丈夫だよ、すべてはうまくいっているからね。

斎藤ひとりさんの本。 題名を目にするだけで、すでに心がほぐれてきますね。 そして、ページをめくると、はじめにたった一言、こう書かれています。 この言葉に込められた、ひとりさんの優しさが、いきなり、ぱあ~っと広がってきます。 本書では、この”大丈夫だ”ということが分かるように、 「そのままでいいんだよ」 「思い込みを捨てる」 「この世の法則」 「振動数」 というカテゴリーに分けて、説明されています。 私自身も常々、 「安心」と、「満足」の中で暮らすことを軸にしてい

「四方よし」の仕事をしよう

2020年の3月から、コロナでお店の営業がテイクアウトだけになりました。それに合わせて、レストランの営業時間を短縮し、隣町にオープンしていたラーメン屋さんを閉店しました。 去年の夏から再び、店内でも食事ができるようになりましたが、あれから、経営がシンプルになって、私としてはとってもやりやすくなりました。 40人近くいたスタッフが半分になったから、それぞれの顔がちゃんと見れて、もっと繋がっている感じがする。このくらいの人数が、私には合っているのでしょう。 けれど、毎月の収

「人間関係を根底から変える方法」を読んで、やってみた。

お店を19年続けています。 店舗には、小さいですが、フルサービスのレストランと、隣にテイクアウト専門店があります。 レストランでは、食事の始まりから最後まで、担当したテーブルのお客様とのやり取りがありますが、テイクアウトのほうでは、会計をして、商品を渡すだけです。 そこでは1分もかかりません。 けれど、そんなわずかな時間の中ででも、相手を心から愛おしいと感じる瞬間があるのです。 何かしら本当の繋がりを感じる瞬間があるのです。 深い本質的なやりとりが発生するチャンスがあ

セルフ•ラブのバイブルー喜びから人生を生きる!

全身を癌におかされた著者が、臨死体験をして、こちら側の世界に戻ってきた体験と、そこから得た珠玉のメッセージ。そして、戻ってから短期間のうちにすべての癌が消滅してしまったという、事実にも圧倒されます。私たちの本来の姿、真実の生き方を思い出させてくれる一冊です。 臨死体験を通して、著者のアニータさんはこの本の中で、 愛について、 死について、 今ここを生きること、 繋がり、 信念と気づき、 2元性とワンネス、 時間と空間、 引き寄せ、 純粋意識、 など、深い気づきを私たちにシェ

人生がダイヤモンドに変わります。

斎藤一人さんの近著です。ご存じのように、一人さんは、「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。2003年に累計納税額で1位になるなど、日本一のお金持ち。 私と一人さんの出会い。 私は19年前に専業主婦からいきなり商売の道に入りました。 お金のこと、商売のことを、自分で商売を始めるほどには知らないと思ったので、とにかく本を読みあさって勉強しました。 一人さんの本を読み始めたのは、その頃からです。 一人さんのお話は何が魅力かというと、とにかく分かりやすい、面白い、あっ

食堂かたつむり

小川糸さんの、私にとって3冊目の本。 登場人物がとってもポップです! 物語のトーンは、これまでの糸さんのストーリーにあるように、静かで内省的ですが、家財道具一切合切をもって消えた、同棲していたインド人の元恋人、るりこ御殿のおかん、白馬に乗ったネオコン、お妾さん、手作り酵母パンが朝食のエルメスという豚が この物語に鮮やかな色をぶちまけてくれます。 主人公は、食堂かたつむりのオーナーシェフとしてすべてを仕切っています。事前にお客様とミーティングをしてから、自分なりに得た情報

「ライオンのおやつ」と「つるかめ助産院」

小川糸さんのこの2冊を続けて読みました。 最初に読んだのは「ライオンのおやつ」。小川糸さんが、「死ぬのが怖くなくなる物語を書こうと思った」と言われていた彼女のインタビュー記事を見てすぐにキンドルで購入したのです。どんなお話なんだろう? 初めて読む彼女の本は、普段は忘れているけれど、いつもここにあるものに気づかせてくれる、瑞々しい描写があちこちに散らばっていました。浅瀬の海辺を、足の裏に砂粒を感じながらゆっくりと歩くように、ストーリーを追うだけでなく、その描写の数々が織りな