Netflixで、映画「スノーデン」と「シチズンフォー」を見ました!

この2作品は、2013年6月、アメリカ政府が世界中の人々の、通話、メール、チャット、グーグル検索ワード、訪問したサイトの履歴等々あらゆる個人情報を、「テロ防止」を理由に傍受し収集していることを暴露、告発した事件を映画化したものです。

「スノーデン」は、ベトナム戦争を題材にした「プラトーン」や「ウォール街」「7月4日に生まれて」「JFK」といった作品で同じみの社会派、オリバー・ストーン監督の作品です。

やはり『映画』なので、内部告発に至るまでの彼の経歴や人間関係、任務と自身の倫理観との板挟みで苦悩する姿など『物語(ストーリー)』を作り上げているので、頭に入ってきやすい分、スノーデン氏の意図とは若干ズレている気がしました。
でも、映画の最後にスノーデン氏自身を登場させて終わる辺り、流石の演出です。

「シチズンフォー」はドキュメンタリーなので、起こった出来事が淡々と記録され、当然ですが、この事件や告発に関わった本人が登場します。ですから、スノーデン氏の内部告発した意図が率直に伝わってきますし、事件が明るみになった後の世の中の動きがわかりやすいです。

日本の新聞やテレビではあまりこの事件に関して詳しい報道がされていない印象があります。私たちにはあまり関係がない事のように感じた方も多いと思います。私もその一人でした。

でも、この映画では、日本も監視対象になっていることがはっきりと伝えられています。特定秘密保護法やテロ等準備罪の法案が成立したことは、この事件の延長線上にあるようです。そう考えるとちょっと怖いです。

詳しくは下記サイトの記事が参考になると思います。
◆スノーデンの警告「僕は日本のみなさんを本気で心配しています」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507?page=2
◆共謀罪の狙いはテロ対策ではない! スノーデンの警告に耳を傾けよ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50957

大切なのは、様々な情報に触れ、それに対して自分はどう感じ、何を考え、どう行動するか、だと思います。

「スノーデン」と「シチズンフォー」の2作品、お時間のある方は一方だけでなく両方ご覧になることをお勧めします。

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