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逆戻りした治療法に

肺がん患者、五年生。
手術をしたり、抗がん剤治療をしたり、
免疫療法や、食事、運動、笑顔で過ごすことでずいぶん良くなり、
あと少しでガンが消えそうだと言うところまでやって来た。

とうとう、pH値6.5から7へ
身体がアルカリ化し始めたところでした。

2022.10月20日
コロナにかかってしまい
1週間、次女と2人、
床を這いながら助け合って
生き延びて、やっと歩けるようになり
食べられるようになり。。。

そうして生き延びたにも関わらず、
重症化せずに治ったことで油断をして。

現在の肺ガンの状態は、と言うと
咳もなく、苦しさもなく
血を吸ったヒルのような痰も出なくなり
ゴルフを楽しめるくらいに
回復をしていた矢先だった。

週3日程度でしたが、
仕事にも普通に行けたし、
事務仕事も、なんでもなかった。

朝起きて掃除して
子供を学校へお弁当作って出して
運動してから
のんびりと仕事をしていた毎日が

コロナにかかったあの日から
全く変わってしまった。

なんとか予定だけはこなそうと
必死になって年末までは過ごしたけど、
体のだるさや、血痰は
なかなか治らなくなってきてしまう。

おかしいな、辛いな、浮腫んでるな
なんて思いながらも
やはりあの日コロナにかかったことが
致命傷となったようだった。

笑って過ごせた毎日も
体が思うように動かないせいで
泣いてばかり。
何をしても涙が出てくる。。。

部屋を徹底的に片付けて
いつでも旅立てる準備を
し始めてしまうくらいに
死が目前にやって来ているとしか思えない、毎日を過ごし始めている。

朝もふらふらと目覚め、
大好きな運動もできなくなった。
食欲がないので
食べないで過ごすことも増えた。

いつもお腹が空いている状態なのに、
食べたいと思えないから
ぐーぐーなっているお腹の状態にも慣れて
まるで20代の頃のようだ。
だけど、50代の私には
あっという間に
当然動けなくなる。

じっと泣いてる日々も辛いから、
無理やり仕事を増やして
動くことにした。
もちろん
体調の悪さが勝ってしまうので
家に帰ると倒れて横になるしかないくらいにクタクタだ。

足も浮腫みだし、パンパンに
なったふくらはぎは、歩くのも辛いほど
攣ってしまうので驚くほど痛すぎる日々。

昨日は
通院治療で、免疫ブロック療法の
点滴をする予定の日だった。

せっかく入院せずに出来る
3週間の間隔で通院での治療まで辿り着き、
免疫ブロック療法が始まって
3回目だったと言うのに。

点滴前に受けた
CT検査では
右の肺への転移が広がってしまっていた。
先月は薄くなって消えていたはずなのに
ひと月でまた増えてしまったいたようだ。

キイトルーダが効いていない。
甲状腺ホルモン異常が出て来ている、
尿酸値や血液検査での結果が悪く出ており
中止となった。

お腹の大きな長女と病院で、待ちつづけた
何時間もかかった外来で
中止の声が先生からかかるとは
思ってもいない事だった。

尿のph値は、
とうとう7になっており、
身体のアルカリ化はちゃんと上手く進んでいた。
発酵玄米、魚と野菜。
毎朝のレモン汁や重曹を飲んだ事の結果が出てとても嬉しかったのに。

左足の中指と薬指がとても痛む。
骨折ならもっと腫れるだろうけど
見た目はなんともないけど
歩くとビリッと
痛みを感じるだけ。なんだろう。

血液検査で出た
炎症はここから出ている気がする。

爪もずいぶん、乾燥して来ており、
汚くなった。
顔や髪は全然大丈夫なのに。

あとはたまにズキズキと痛む
左肺の下、切って既にもうない
小さな肺があった部分。
寒さで痛みを感じてシクシクして
いるんだろうなと思えた。

笑って過ごせた毎日が、2023年を境目に
嘘のように一気に暗黒となった。

せっかく頑張って来たけど、この分だと
今年の桜は見られそうになさそうだなと
感じ始めている。

急に来た、コロナの後遺症と、
転移のつらさ。
罹ってはいけない、絶対命に関わるからと
みんなに言われていたのが、今ならわかる。
コロナは怖い。
本当のことだったみたい。

それでも肺がんから5年も延命できたのは、
ゴルフを楽しんで来れたお陰だから、
ゴルフ後の
宴会クラスターでかかってしまったことには
後悔はないけど、
やはり気の緩みがあったことは確かだった。

ここまで来てグッタリと寝て過ごす性格ではないため
働かなくてはじっとしてられず、
足を引きずって
立ち仕事を続けるだけの
寂しい毎日になってしまったことが
ちょっぴり悔しい。

あと少し、あと少しと
笑顔でいられれば
寛解できると信じて過ごして来た数ヶ月前の日々が
もうすでに今は懐かしい思い出となった。

神様、あと
どれくらいですか。

生まれてくる小さな命と
入れ替わりに私が
天国へ行かないと
ダメですか。

50代で亡くなった母と同じ運命に
なるのですか。
それは
早いのですか、遅いのですか。
私は、静かに眠れればそれでいい。
だけど
子供たちを
守ってください。

あと少し
私にできることは
なんですか。

毎朝起きるたびに、輝く太陽に
感謝を込めて
今日生きている喜びを精一杯受け止める。
今できることはそれだけ

今日をありがとう。

誰にでも、寿命はある。
誰もわからない日に、みな旅立つ。
その日こそが、感謝の日。

うれしうれし
たのしたのし
かわるかわる

このあと旅立つ日に
出会える人たちは誰ですか。

新しい出会いを夢見て
今日も笑うことにした。

明日もはたらく!!
死ぬまで笑ってく。
きっとそんな小さなことが
私の使命だと思って。






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