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「まるでそれは美酒のようで」 GOING UNDER GROUND「ALL TIME BEST TOUR 〜20th STORY+LOVE+SONG〜」千秋楽 渋谷CLUB QUATTRO感想

トキです。

 

GOING UNDER GROUND
「ALL TIME BEST TOUR 〜20th STORY+LOVE+SONG〜」
千秋楽の、渋谷CLUB QUATTROでの公演を観てきました。

感想というよりも、ライブを見ていた時の随想を集めたものになってしまいました。支離滅裂な部分もありますが、読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

●随想

雪の予報で心配していたものの、朝目を覚した頃に降っていた雪は昼前には落ち着き、ライブに向かう夕刻にはチラついている程度。
20周年の記念ツアー千秋楽。この日を楽しみに、昨年末に発売された同タイトルのベストアルバムを通勤中に毎日聞いていました。

実は僕、ゴーイングのライブに行くのはこの日が初めてで。
初めてが記念のツアーなんて良いのか?!と思う反面、行かなかった時を考えると「後悔」の二文字しか思い浮かばなかったのでチケットを手にしたのでした。

ドキドキしながらNKZ(ナカザ)Tとタオルを購入し、クアトロの階段を上がる。スマホケースはナカザタロウのデザインだしで完全に中澤さんファンです本当にry

整理番号が後ろの方だったこともあり、初ゴーイングなので全体が見たいなと一段上がったフロアへ。視界を遮るものはなくぐるっと見渡せるようなポジション。

開演までの間、松本さんの歌声が好きな嫁さんが「初恋」が集録されたアルバムを持っていて昔借りて聴いていたこととか。

大学のキャリアデザインという進路に纏わる授業でよく、彼らの「トワイライト」が主題歌になっていたNHKの番組を流していて。
番組の内容よりも、毎週その曲を聴ける方が嬉しくて記憶にも残っていることとか。
そんな事を思い出していた。

 

1曲目は「ハートビート」、続いて「グラフティー」。
この2曲で、「あ、これは僕が気軽に感想を書いていいライブじゃないな」と思った。いや、もちろん今までの感想も真面目に大切に書いていたのだけれど。

一段下がったフロアいっぱいの人の手が、「ハートビート」の曲に合わせてピースサインをする。その先にいるGOING UNDER GROUNDは、ファンからツアー初日に貰ったらしいお揃いの法被を羽織っていて。

掲げた手のそれぞれにきっと、それぞれの20年があって。20年前からライブに通っている人、そこから今日に至るまで楽曲だったりライブだったり、もしくはそれ以外の何らかで、各々のタイミングでGOING UNDER GROUNDを好きになってライブに来るようになった人たちがいて。その手の数だけ、GUGとの思い出を持った人がそこにいた。

2曲の「グラフティー」の中盤に差し掛かる頃には、その手の中の仲間になりたいと心から思ったし、今後のツアーなりライブなりも必ず行こうと思った。

そんなわけで、
今日初めて来た僕では感想を書くなんて相応しくないでしょ。
その時はそう思った。
しかし「ファンと共に居るGUG」を見られるポジションをとったことがこの日の僕にとって正解で、それ込みで最高のライブだったことを、初参戦だからこそ書きたいとも思った。

 

セットリストも豪華だった。主にベスト盤からの編成なので当たり前なんだろうけれど、いざ聴くとなると豪華。
それに一瞬も気持ちが引き戻されなかった。ずっと持っていかれっぱなし。
後ろで見ていたお客さんが、「すごいね、まったく中弛みしない」って言ってたけど本当にそう。すごいセットリストだった。

父にカムアウトする時に聴こうとしていた「南十字」、絶対に聴きたい曲のひとつでした。でもその次の曲が「Winding Road」だと思わなかった!持ってくる?この流れで!ホントもう最高!!

ライティングは「超新星」と「トワイライト」がすごく好みだった。
「超新星」はオレンジ色で上手奥の一灯をメインにしていて星の表現の印象が強かった。「トワイライト」は紫をベースに夕焼けの後から夜の帳までの印象。

先述した通り、僕の嫁さんはボーカルの松本さんの声が好きで。よくその歌声を「ドラマチック」だと話していた。CDでも「たしかにそうだな」とは思っていたけれど、ライブだとそのドラマチックさがより際立って凄い。とにかく凄い。もう松本さんの生歌の威力に語彙力が粉砕された後吹き飛ばされたので、感想がままなりません。
昨年末の下北でやった橋口さんの楽曲イベントでも弾き語り聴いていて。その時もすごく良かったんだけどやっぱりバンド良いよね。

 

いやもうほんと、行ってよかった。
「トワイライト」のイントロで起きた拍手も。「LISTEN TO THE STEREO!!」での大合唱も。
アンコールでメンバーがハケた後のファンの「ハミングライフ」の合唱も。

“GOING UNDER GROUNDとファン”という音楽を体験出来て本当に良かった。みんなかっこいい。最高すぎた。

「ハミングライフ」、みんな帰りたがらなかったのがよく分かったんだ。お祭りがまだまだ続いてほしいって、そのたっぷりとした温かな余韻が、フロアに充満している気がして気持ちが良かったなぁ。
あんな気分になれたライブ、久しぶりな気がした。
スカッとした余韻も、キュンキュンな余韻も、しっとり浸っていたい余韻も、ライブの余韻は大概好きなものなんだけど、この晩の余韻はとても特別な気がした。いつまでも浸っていたいような。そんな余韻。

 

どの曲も楽しくて、感動して、心が動かされっぱなしだった。
何の曲だったか、イエローとブルー系のライティングがステージのメンバーと曲に合わせて体を揺らすファンを照らしている様子が、キラキラしてスパークリングとか炭酸系のお酒の液面のように見えた瞬間があって。それがとても美しい、格別な光景だった。お酒でも只のお酒じゃなく、これは「美酒」だ。特別な日に飲みたい、でもご褒美なんて言って、なんてことない日にも飲んでしまいたくなるような「美酒」。ああ、このままこの美酒に酔いしれていたい。そんな風に思いながら、僕も曲に合わせて体を揺らした。

 

後これだけは言いたい。松本さんのMC最高すぎない?「音楽好きな人-!!」
「音楽がなきゃ生きていけねぇよって人ー!!」
そんなの手を挙げないわけないじゃない!!(全力で挙手)

とりわけよかったのが、
「気が向いたらまた遊びにきて。俺たちずっとバンドやってるから」
って一言。

ずっとバンドやっててくれるって、ファンとして本当にありがたい。

いろんなことがあって暫くライブに行かなくなるって割とあることだと思う。でも「気が向いた時」にもうそのバンドがいなかったりする。解散だったり、休止だったりで。それをファンってよくわかっていて。

今年初めに共通のとあるバンドが好きな友人と飲んだ時。「あのバンドのあのライブのあの曲の演出が好きだった!」「僕はあのライブの登場するところが~」とひとしきり話したあと。

「「ま、もう戻ってきてくれなんだけどね」」

と話を〆たことがあった。

そんな風に、バンドに対して諦観してしまうことだってある。だからか、この一言に頼もしさとありがたさを感じずにはいられなかった。

「ずっとバンドやってるから」
という言葉の信用に足る、素晴らしいライブだったから。
本編ラストの「The band」カッコよかった。石原さんの「one・two!」で鳥肌立った。終わるなー!!!!と思いながら全力で楽しんだ。

「また来よう」としか思えなかった。
「また一緒にバンドやろうぜー!!!」と言ってくれるGUGと、またバンドやりたいって思ったから。

 

この日、嫁さんが仕事で来られなかったので次は一緒に見に行きたい。

 

 

 

●おまけ

ここからはキモヲタ感出ます。

ナカザタロウではよく拝見させていただいていた中澤さんに関しては「カッコ良い」と「かわいい」の大洪水で脳が何度か処理落ちしてしまいました。
「ナカザのロック★」で2丁拳銃しちゃう中澤さん見て、心の中のリトル僕は頭抱えるしかかなったわけですよ。洗礼かな?洗礼なのかな???
ギター銃ぶっ放すところも良かった。
と言うか曲中めちゃくちゃ動くの凄く格好いい。一々格好いいもしくは可愛い。

長年の中澤さんファンの方はもう処理落ちしないの?どんな訓練を積んだらそうなれるの?猛者じゃん。もしくは処理落ちはデフォなの?
3月のナカザタロウワンマンで、紙芝居見たらたぶんそれはそれで処理落ちしそう。

そして中澤さんの元カノの話を聞きながら、いつかのモルタルレコードでmonobrightの桃野さんが元カノ(いやアレかもしれないけど)がGUGのファンで「(学生時代の)俺はGUGのファンに向いてた」と話していたことをほんのり思い出すなどしていた。
私は知っている。
この話をしている時、中澤さんは1Fに居てその場にいなかった事を―――

 

MC楽器の値段の話。

・石原さんの150万のベースはお守り。(もしくはオブジェ)
・「長年使っているベースの方がフィット感が良い」
・松本さんのギターは吉祥寺で2.5万
・「楽器は値段じゃない」
・石原さん、150万のベースを持ってみせるも見せただけで直後の曲で使用せず。(このくだりめっちゃ面白かった)

中澤さんもキャスではまちゅんに「楽器は安いものを買って育てる」って言ってたなぁ。(そのあと高額なアコギをはまちゅんが鶴の秋野さんに譲ったと知って「それ(俺が)貰うわ」って結構マジなトーンで言ってたけど。)

あと「LISTEN TO THE STEREO!!」サビでファンが合唱するところで、歌わされる石原さん。
横でちゃちゃ入れる松本さんの下りもすごく微笑ましくって楽しかった。

MC面白いの楽しいね。ここもまた行きたいポイント…!!!

中澤さんに「(真面目な後輩のMCみたいに)俺もそうしよう、とは思わないんでしょ?」って言われていたけど、変わってほしくないしこれも楽しみにしながらまた行きたいと思いました。

また長くなってしまった。

 

 

GUGの曲をかけながら父親にカムアウトしようとした話や、ナカザタロウのライブレポも書いてますので良ければそちらもどうぞよしなに。

 

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