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初めての海外での映画館体験レポ

少し時間が経ってしまったが、この前、メルボルンに来て初めて映画館で映画を観てきた。海外で映画を観るのは初めてである。

観たのは「The Creator」という作品だが、映画の感想については別の機会に書こうと思う。

ということで今回は「初めての海外での映画館体験」をメインに書いていく。ネタバレの心配はないが、ポンコツ話が多めなので注意してほしい。

チケット購入

日本と同様、会員登録をすればチケットはオンラインでも購入ができる。しかし日本と違うのは、オンラインで購入すると3ドルほどのサービス料金がかかることだ。なお、映画館で直接購入するとサービス料はかからない。(映画館によって違うかも?)

3ドル、日本円で約300円…。絶妙な価格だが、座席を見るとまだ余裕があったので、焦ってオンラインで買う必要はなさそうだ。

映画館で直接購入することに決め、出かける準備をする。いつも時間に追われがちな我々夫婦は、「今日こそは」と余裕を持って1時間以上前に行くことにした。

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無事、映画館に到着。

有人のカウンターもあったが、タッチパネルから購入することにした。観たい映画を選び、座席を選択する。平日だったためか、1時間前でも席はガラガラだ。

値段は1人18ドル、後方通路から並びの席を確保できた。せっかくだからとポップコーンのセットも買うことにした。

コーラとポップコーンのセットがかなりお得だったが、私は炭酸が苦手なので、選べるジュースとポップコーンのセットを選んだ。

マックの注文するやつみたいなタッチパネル

全て合わせて58ドル(約5,600円)程。なかなかな額になってしまった。ちなみに日本と同じように、安くなる曜日や鑑賞回数に応じて特典もあるようだ。

支払いを終えると、チケット・ポップコーンセットのバウチャーがそれぞれレシートのような形で無事発行された。

しかし映画が始まるまではあと1時間ある。無くさないように手にチケットを握りしめ、近くのフードコートで時間を潰すことにした。

怪しい雲行き

夜ご飯には少し早い時間だったが、映画を観終わった後に食べると遅すぎる。我々はフードコートにあったケンタッキーで軽めの夕食を取ることにした。

ケンタッキー好きの夫のスマホには、しっかりケンタッキーのアプリが入っている。アプリ利用者にはクーポンが発行されるので、今回はどんなクーポンがあるかチェック。

想定よりも量は多かったが、クーポンが使えて、お互いの好きなものが入っているセットを頼むことにした。

しかし、ネット環境が悪く、なかなか支払いに進めない。

私は早々に諦めて「もうカウンターで頼もうよ」と夫に声をかけたが、負けず嫌いの夫はなかなか諦めない。私もクーポンが使えないことは本意ではないので、もう夫に任せることにした。

結構な時間、悪戦苦闘していたが、ついに支払いを完了することができた。しかしまた問題が発生。

我々がモタモタしている間に、ケンタッキーが混んでしまったのだ。注文状況をモニターで確認すると我々の注文はかなり下の方にあった。

無事に手元にチキンが届く頃には、映画が始まる15分前になっていた。

開演の1時間前に来て優雅に映画に向かうはずだった我々は、突如フードファイトをする羽目になった。急いで熱々のチキンとポテトを頬張る。火傷なんて気にしていられない。

それにしても量が多い。クーポンに目が眩んで、普段頼まない量を頼んでしまった。普通にゆっくり食べても厳しい気がする。それを15分でというのだから、大変だ。

しかし、なんとか完遂した。急いでゴミを捨て、競歩で映画館へ向かう。

続く悲劇と劇場到着

開演時間直前に映画館に到着。すぐに劇場に行くべきか葛藤したが、ポップコーンとジュースを諦めるわけにはいかない。幸い、売店はガラガラだ。上映開始後しばらくは広告の時間もあるだろうと、売店に立ち寄る。

しかし、今度はポップコーンセットのバウチャーが見つからない。慌てて確認するとチケットは持っていた。バウチャーだけがないようだ。

心当たりは、ある。
先ほど急いでゴミを集めて捨てた中に、おそらくバウチャーが混ざっていたのだろう。レシートと同じ形状なので、気づかずに一緒に捨ててしまったようだ。

チケット類が発行された際に、大事に手に持っていたのが裏目に出た。席に着いた時に、ポイっと机の上に置いてしまい、結果ケンタッキーに紛れてしまった。

いつも通り無造作にポケットに入れれば良かった…!しかし状況を考えるとチケットが無事だっただけでも御の字ではないか。

いや、待てよ。チケットには全ての合計金額が記載してあるから、バウチャーの代わりにならないか?という考えが頭をよぎったところで、売店のスタッフさんから声をかけられた。

事情を説明すると、チケットを提示するよう言われた。言われるがままチケットを出すと、スタッフさんは下の方に印字されていたバーコードを読み取った。

するとすぐに確認が取れ、ポップコーンを準備しながら、好きなジュースを選ぶように言われた。や、優しい…!

後ろのジュースサーバーを見て、どんなジュースがあるか確認してみる。
えーと左から、炭酸・炭酸・炭酸・炭酸…。なんと、全部炭酸ではないか。

スタッフさんに炭酸以外のジュースがないか聞いてみるが、どうやら水しかないようだ。わざわざ選べるジュースにした意味がないが、水にするより仕方ない。

ポップコーンとペットボトルの水を手に持ち、再び競歩で劇場へ向かう。

少し開演時間を過ぎてしまい心配だったが、まだ劇場内は明るく、広告が流れていたのでホッとした。

全編英語で映画を観てみて

映画館以外の視聴も含めて、字幕なしで全て英語で映画を観るのは初めての経験だった。
私の英語力はまだまだ発展途上だが、果たして内容を理解出来るのか。

鑑賞を終えた正直な感想は、そんな私でも意外といけた、である。

今回観た映画が良かったのだと思う。正直セリフなんて30%聴き取れたかどうか、というところだったのだが、映像を観ていれば、ある程度の情報が分かり、文脈で何を言っているか理解できる。

映像の迫力や世界観に重きを置いている作品の方が、初心者が全編英語で観るには向いているのかも知れない。逆にこれが会話の多い繊細な映画だったら、少々厳しかっただろう。

しかし私はどちらかというと繊細な映画が好みなので、そういった映画を字幕なしで理解できるくらい英語力を伸ばすことを今後の目標にする。

「エンドロールを観ない」は本当?

海外ではエンドロールを観ないのが当たり前らしい、というのは日本にいる時に知った。

私はエンドロールは最後まで観たい派である。それがなんとなく自分の中で製作者に敬意を表すことになっているからだ。

加えて、意外な発見ができることもある。
「このブランドが協力してるってことはあの服はどこのか」とか
「あの人物、あの俳優さんだったの!?」とか
「VFXにこんなに人が携わってるんだなぁ」とか。

ということで、メルボルンでもこのスタンスは崩さずに、我々はエンドロールを最後まで観ることにした。

すると確かに、本編が終了した瞬間に次から次へと人が出ていく。

最終的に残ったのは我々夫婦と、前方で1人で鑑賞していたご婦人だけだった。2組ともエンドロールを完走した。そして、ご婦人はエンドロールが終わった瞬間にモニターに向けて拍手を送っていた。

その光景の美しさよ。
たとえそこにいるのが自分だけでも、自分が感動した作品へのリスペクトを、体で表現する。素敵だなぁと思った。

我々が出ていく準備をしていると、ご婦人が横を通る時に「美しい話だったわねぇ」と声をかけてくれた。

正直、映画自体はそんなに自分の好みには刺さらなかったが「そうですね」と少し言葉を交わし、ホクホクした気分で映画館を後にした。

映画終了直後のすっからかんの劇場

以上、初めての海外映画館体験だった。

映画のことはポッドキャストでもお話したので、気が向いたらこちらも聴いてみていただけると嬉しい。

読んでいただきありがとうございました。

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