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【マガジン】執着を捨てるためのヨガで執着が増大するのは何故か?

ヨガは快適な人生を送るためのヒントが詰まった素晴らしい実践の心の養生法です。
その大きなポイントは、執着を捨てること。
執着はモノやコトに対して、特別なこだわりを持つことです。
当然、その執着の根源は自分という自我意識です。

自分のもの。
自分に起こったこと。
自分に関係するもの、こと。

自分、自分、自分、、、。

自分の大切にしていたものが壊れたら誰でも悲しいですね。
自分の大事な方に不幸があれば悲しいです。
自分が病気になれば悲しいです。

当然です。

でも、形あるものは壊れます。
人はいずれ死にます。
多くの死は病気と共に訪れます。

これは自然の摂理です。
しょうがないことであり、これもまた当然です。

悲しむことは人間として当然ですが、過剰に悲しむのもまた困った癖かもしれません。
悲しみが大きすぎると、普通の生活も送れなくなり、場合によっては自分が分からななくなってしまうこともあります。
そして、悲しみはいずれ時間や他の嬉しいことや喜びによって癒やされますが、困るのは、怒りです。

自分のものを壊した人に対しての怒り。
自分に降りかかった不幸への怒り。

怒りは厄介です。
考えるほどに強くなったりします。
時には復讐という暴力になることもあります。
我を忘れてしまうほどの怒りは多くの犯罪の原因になっています。

こういう、怒りから距離を置くには、自分というエゴを小さくすることです。
自分という意識が大きいほど、人は怒りも大きく作り出してしまいます。

もう一つ、恐怖や不安も自我に関連します。

自分の大切なものが壊れてしまうのではないか?
自分は病気になってしまうのではないか?
自分は死んでしまうのではないか?

この恐怖や不安は、怒りと同じく増幅され、〇〇神経症や〇〇不安という病気まで作り出してしまいます。
病気までいかなくても、幸せを感じる機会を減らし、生きることが恐怖や不安の中にいるような感じになって不幸に陥ってしまいます。

恐怖も不安も、自分に降りかかるものですので、自我の意識が大きいと強くなります。
ヨガは、このような自我というものが多くの悩みや問題の背景にあると考え、その自我を小さくすることで、苦悩を減らしていこうと考えるわけです。
自我を小さくすれば、それは執着が小さくなることであり、執着を手放すことで苦悩から解放されるというのが、一つのヨガの目標でなのです。

しかし、ヨガの実践者には、ヨガの実践によって逆に執着が強くなる人たちがいます。
今回は、なぜヨガで執着が強くなるのかを考察してみたいと思います。

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