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【地方移住】古民家での育児はまるでアスレチック

 今日長野市では初雪が観測されたけれど、もうすぐ1歳の次女は「雪?なにそれ」という感じで高速ハイハイを家の中ででちでちでち…と動き回っている。立つことも伝い歩きも出来る彼女だけれど、ハイハイが移動手段として一番速いことがわかっているのかまだ手放しで歩こうとはしない。
 
 でもそんな次女、上り下りが上手なのである。まず、家の屋根裏に続く階段を華麗に上る。3段くらい上って誰も見てないと「あー!!(ここまで登ったんですけど)」と呼んでくる。最初に見たときは本当に驚いた。結構階段が急なので上り禁止のパーテーションを取り付けた。

 そして今次女の大ブームな上り下りが「土間」だ。今住んでいる古民家を内見した時に土間が広かったことが一番印象深かったくらい土間が広い。約10畳のコンクリートの床に3メートル無いくらいの玄関ホール兼廊下があって、20センチくらい下に段差を補う式台がある。その下また20センチくらい下はもうコンクリートの土間なので、靴が脱ぎ着しやすいようにすのこを敷いてある。
 
 そこを次女はいつのまにかすいすいと下りて土間にいる。玄関の戸が閉まっている時は土間にある外遊び用のおもちゃで遊んだり、薪ストーブの火付けに使う小枝や松の葉が入っているかごをがさがさ触ったりしている。

 玄関が開けっ放しの時を次女は見逃さない。誰かが外に出て開けっ放しにしているようなら「あ~♡」と言ってするすると下りて土間を突っ切り、玄関の引き戸の柵をよいしょと乗り越えて外に出てしまうようになった。

 初めてそんな次女の姿を発見したのは私が玄関を開けっぱなしにして玄関横に保管している薪をかごに入れている時だ。かたかた、とすのこの音が聞こえた。ネコかな、と思ったけどなかなか来ない。コンクリートの床でごろごろしてるのかなと思って作業を進めているとネコじゃなくて次女が玄関から顔をのぞかせた。

 本当に驚いたけれど、次女は達成感に溢れる表情をしているので笑ってしまった。それからの次女は土間に行くことが好きだ。玄関の戸が閉まっていると「いー!」と怒ったりしている。

 いつどこでけがをするかわからないので、家事で忙しい時には遠慮してもらっているけれど、外が暖かったり、私の手が空いた時にはわざとリビングと廊下をつなぐ引き戸を開けて玄関の戸も開けておく。私はコーヒーを淹れて玄関ホール兼廊下と式台の間に座って次女といる。外まで出たら一緒に玄関先で日向ぼっこ、次女がひとり遊びが出来ていたら玄関引き戸に座ってコーヒーの続きを飲む。

 家事が終わってひと息入れるコーヒーを玄関で飲むようになるとは東京にいた時は想像もしなかった。土間に座って外のひんやりした空気がコーヒーの湯気をさらにおいしく見えるようにしてくれることや、玄関で柔らかい日差しを浴びながら飲むコーヒーは東京より美味しく感じる。

 何より赤ちゃん時代に自由に動きまわせる空間が次女にあることがとても嬉しい。雪が本格化したらなかなか外で遊べなくなるけれど、家で思う存分アスレチックのように遊んでほしいと思っている。

最後まで読んで頂きありがとうございます。夫さんが思う存分農業が楽しめるように私も好きなことでサポートしていきたいと思っています。頂いたサポートは今後の活動に充てていきます!