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そうでなければ、保てない

 想いが見えずに消えていく。

 いや、消えていくものなど初めからなく、ただ、見えない。

 何にも見えず、何も聞こえず、ただ、ここにいる。

 心がどこにあるのかもわからず、ただ、落ちているのはわかる。

 気持ち悪い、脳裏に流れる情報が、あちらこちらの落ちていて、いつでも苛まれそうになる。

 不安に、不安に、声も出ない、言葉は紡がれない。

 想いが、消えていく。

 言葉が、飲みこまれていく。

 それでも、ここにいる。

 変わらずに、過ぎていく。

 何も見えないまま、何も聞こえないまま。

 生きて、いかなければ、いけない。

 いつでも、どんなときでも。

 望まなく、ても。

 目の前に映る景色に、通りゆく時間に、足元にできあがる道に、そうして突き落とされる現実に。

 想いなんて、関係なく。
 心なんて、関係なく。
 言葉なんて、関係なく。
 私なんて、関係なく。

 いつの間にかに突き詰められる問いかけに、迫られる選択に、応えて、堪えて。

 想いなんて、見えないまま。

 私はーー消えていく。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。