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声に 心をゆだねて

 世界を眺める あなたの眼が

 世界を見つめる 私の 眼が

 重なり合うことは あるのでしょうか

 静かに 流れる 世界の唄が

 静かに 零れる 世界の詩が

 響き渡るとき その眼は 何を 見る

 聞こえる 声に 聞こえた 声に

 耳を澄まして 耳を覚まして

 あふれては 止まらない その声に

 心を ゆだねて

 そのとき見える 世界の姿が

 私の眼に映る 世界のすべて

 あなたの眼に映る 世界より

 あなたに聞こえる 世界より

 それが たしかな ものでも

 当たり前なもの だとしても

 私に 流れる その声が

 私に 流れる その唄が

 私の眼に 愛しく見える

 あなたの あなたたちの

 その 眼 から 求められても

 私にできることは ただひとつ

 たとえ それが 求められても

 私ができることは ただひとつ

 静かに 静かに 吐いた 息に

 静かに 静かに 吸った 息に

 唄が 流れて 詩が 零れて

 私を突き動かす その 声が

 響き渡り 私の眼に 色鮮やかな

 世界を のぞかせて くれている

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。