思い出の中の恋人

優しい風が体を包む
9月の空は少し切なげに
胸に残るかすかな痛みを
そっと 癒してくれる

この雲が流れても
いつかまた 心の色になる

途切れた幸せの日々を
何度も思い出しては溜息がでて
秋色の心に染みる

思い出の中の恋人はいつも
はにかむような笑顔と
真っすぐな瞳をしていたよね

誰かが不意に肩を叩いて
目覚めた空は夕暮れ
斜めに射し込む陽射しを
そっと 抱いて眠ろうとしてる

この時が流れても
いつの日か 記憶の華になる

途切れた恋の続きを
何度も夢に見ては涙が滲んで
季節の風にさらわれる

思い出の中の恋人はいつも
あどけない眼差しで
真っすぐに見つめてきたよね

思い出の中の恋人は 今も
はにかむような笑顔と
真っすぐな瞳をしているんだ



Words written in 1993.
from "黒歴史ポエム"


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夏の思い出

過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。