命は水の流れのように

命は水の流れのように
消えては現れ
姿を変え何度もあなたのもとに廻りくる

この血肉のひとつひとつの細胞が
自然からの借り物なのだから

命は溶けて散らばり
そしてまたひとつの結晶となる

ただ虚しくそれを繰り返すだけ
そこに意味などない
私たち人間も自然の循環の中のひとかけらにすぎないのだから

所有しているものなど何も無い
この肉体すらも自然からの借り物

あなたにも私にも名前などない
目印のためのただの記号でしかない
かけがえのない「個」などない


意味もなく生まれ
使命などなく
意味もなく死んでゆく

それが偉大な自然の営み
それだからこそ偉大なのだ

意味もなく生き
意味もなく死に絶え

土にかえればいい
それでいい







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