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21歳、久しぶりの涙


2.26

涙脆い私だが、最近泣かなくなっていた。
良いのか悪いのか、

大人になるにつれ、心の揺らぎには耐性が付いてきていた。

しかし今日、久しぶりに大号泣した。



私は、昨日決意したパリ留学の相談をするため、大学の国際センターにいる。

昨日のパリ留学の話☟


話し始めて数秒、これは間違えたと思った。

相談を聞いてくれる女の人が、陰湿そうな顔で(とんだ悪口)、会社にいる"お局"のような感じ。
思わず身構える。

その予想は的中、一瞬で敵になった。

色んなことを言われる。
きっと、私の考えが甘いと言いたいのだろう。

厳しい事も言ってくれるのは本当の優しさと言うが、今の私にはそれを受け止める余裕も聞く耳もない。

暫くしてじわじわと涙が出てきた。
あれっ

でも一度零れたら止まらないのが涙、大号泣。

どうして泣いたのかは分からない。でも悔しかった、こんな人の前で泣く予定じゃなかったのに。



話に区切りが着いたところでトイレに駆け込み、急いで涙を回収。
顔を通常運転に戻さねばならない。
なぜなら今から別用があるから。
何事も無かったように学校のスタジオへ向かい、バンド練習に励む。(部活で軽音部に所属しているため。)

終わったのは18時過ぎだったが、1人で近くの喫茶店に行く。勇気が出なくて行ったことのなかった喫茶店だったが、今日は何故かすんなりと足がそこに向いた。

端っこの方の1人席に座って、ホットのロイヤルミルクティーを頼む。

これ、シナモンがかかっていて、学生の私には安くない一杯だけど飲みたさに通ってしまいそうなくらい美味しい!!!

練習で忘れていたとはいえ、さっきの留学の話で沈みきっていた私に、そのミルクティーはじんわりとあたたかく染み込んできた。



閉店時間になったので外に出て、帰宅。

帰り道、ふと「今私は一人暮らしなんだな」と思った。今年で一人暮らし4年目。今まで考えたことなかったが、誰もいない家に帰り、眠りにつくまでの時間、私はいつもどうやって1人で生活しているんだろうと単純に疑問が浮かんだ。寂しくもホームシックでもなかったが、それが不思議でたまらなかった。

今日はなんだかセンシティブな一日だったな。

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