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題名のない文章会

 文章は言葉の集積だ。そしてそれらの言葉は文字で作られている。文章とは主題に沿って言葉を紡ぎ合わせたものだが、時として主題を超えて思わぬ効果を発揮する。人はふとただの散文の集積の中の文章に目を止めて何度も読み返す事がある。人はその文章の中に美しい、また感動な、また言葉のリズムを感じ何度も暗唱する。言葉は魔法だとは陳腐な表現だが、実際にそう感じる瞬間が度々ある事は事実だ。文芸とは他の芸術とは違い、誰でも書けるものだ。音楽や美術のように専門的な技術は必要としない、確かに文章を書くにはそれなりの知識は必要であるが、それでも音楽のように楽器を、また美術のような何かを描いたり、彫ったり、作ったりする技術ほど習得するのに苦労はしない。文章とは誰にでも書けるものである。なのに、その誰にでも書ける文章は時として音楽や美術に比べて遥かに大きな世界を表現できる。それは端的に言えば美術はものでありそれ以上世界が広がらないものであり、音楽は感覚や感情に激しく訴えるものであるが、時間に縛られている。音楽どれほど長くても時間分の表現しかできないのである。文章には美術や音楽のような限界もない。この飛ばし飛ばし読んでも、休み休み読んでも特に鑑賞の障害にならないいい加減な芸術は時として他の芸術を遥かに超えた世界を作り出す事が出来るのである、。さて私はタイトルに合わせて適当にこの駄文を拵えたのだが、本当に適当に書いたのであまり本気にしないでほしい。

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