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俺に必要なのは薬じゃない

路上のソリスト 
監督:ジョー・ライト(2009/アメリカ)
出演:ジェイミー・フォックス ロバート・ダウニー・Jr

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どんな時もどんなところでも、弾かずにはいられない。それが音楽への衝動というものである。

もし、そんな才能に出会ってしまったら?そして、その人がホームレスだったら?

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新聞のコラム記者が書いた実話を映画化。名門音楽学校に在籍していたチェロ奏者が、何故かホームレスになってしまい、路上で弦が2本しかないヴァイオリンを弾いていた。

そんな彼を取材した1人の記者が、何とかして路上生活から救い出そうとするのだが、思わぬ困難にぶつかってしまう。

読者からチェロをプレゼントされ、面倒を見てくれる同居人もできたというのに、彼はなかなか更正できない。

実は彼には精神疾患があった。

それがわかってからの記者のとまどい。葛藤。そして、試される友情。一度関わってしまったら、きれいごとでは済まされない。2人は忍耐強く向き合いながら、関係を築き上げていこうとする。

手を差し伸べた責任があるとはいえ、赤の他人に何故ここまで…ひょっとして、コラムのネタにしようとしているのでは?などと下世話なことを考えてしまうわけだが、彼らの行く末を見れば真実がわかる。

そもそも彼に音楽の才能がなかったら、興味を持たれていないはず。芸は身を助くとは、まさにこのことだ。

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