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「第九」合唱前に寝てしまう理由がわかった件

昨日の投稿記事の「ジョイフル・ジョイフル」といえば、

ロック界では、リッチー・ブラックモアが自身のバンド「レインボー」を従えて発表した、「ディフィカルト・トゥー・キュア」が、ベートーヴェン「第九」の第四楽章のいいとこ取りをして、クライマックス「歓喜の歌」に繋げるスタイルが有名で、ほぼ同じアイデアではありますが、

かたやゴスベル調、

【英語】Joyful, Joyful - 天使にラブソングを2 (日本語字幕)


かたやハードロック調

Rainbow - Difficult to Cure(Beethovens Ninth)

と、アレンジが全く異なるので、
全然別の楽曲と考えていいと思います。

リッチーは、その後は古巣のディープ・パープルに一時期舞い戻り、ベストメンバー=黄金期と言われた「第二期」の連中と、仲良く、そして面白おかしくライブを繰り広げていた時期もありましたが、

Deep Purple Beethoven meets Rock 1985


やはり、楽しい時間は長くは続かず、やがては次第に関係が悪化した末に再び別れて、遂に別々の道を歩むことになります。
まあ、バンド活動あるあるで、プロアマを問わずに、この問題は永遠に続くものでしょうね。

一方、「第九」で思い出しましたが、以前、年末のテレビ中継で、「第九」を全楽章フルに聴いた時の感想をまとめたことがありました。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid08eMUrEy2UMNUjnqcd9sPf3E4ktWuFNc5Dxte5g21EHD6VpYRWzdX374V9wNx768tl&id=100000591726100

2017年12月31日 23:02
Eテレの「第九」を、生まれて初めて真面目にフル楽章聴いた気がします。

たいていは、第三楽章を聴いているうちに、いつの間にか寝てしまい、第四楽章の合唱が開始される直前で目が覚めるのですが、その理由がわかりました。

第一楽章はそれなりにフックもあり、第四楽章のモチーフとなるフレーズを時々織り込んで「予告編」をサブリミナル的に挿入していて飽きさせません。

ところが第二楽章は、たぶん騎馬隊の行進と、ティンパニで大砲をドカンと宇都宮なのですが、何故か、同じことを2回も繰り返すのでだんだん退屈になり、1回でいいじゃんとなります。

そして第三楽章は、それなりに綺麗な癒し系の楽曲なのですが、いわゆる「田園」のセルフカバーをやるもんだから、思わず眠りに落ちちゃうんですね。

そして、ようやく第四楽章の合唱が始まると、お馴染みの「年の瀬」を実感できるのでした。

レインボーのリッチー・ブラックモアは、そう言った大衆の心理を巧みに知り尽くして、「ディフィカルト・トゥ・キュア」では、第四楽章のエッセンスをロック・アレンジしたのでしょうね。

そして指揮者のエッシェンバッハはなかなか面白くていいですね♪

表情豊かに団員をコントロールしていました。

元々は世界的なピアニストだったそうですが、そこで実力を遺憾無く発揮して、これだけの実力を持っているのだからオレの言うことを聞けというマウンティングができるので、自分の思い通りにオーケストラの団員を意のままにコンダクト出来るようになったのですね。

Symphony No.9 Beethoven - NHK Symphony Orchestra - Christoph Eschenbach

2018/01/29
Symphony No.9 D-minor Op.125 Beethoven
2017.12.22
NHK Symphony Orchestra
Conductor: Christoph Eschenbach
Soprano: Ai Ishihara
Messo soprano: Etsuko Kano
Tenor: Kei Fukui
Baritone: Eijirou Kai
Chorus: Tokyo Opera Singers
Chorus Conductor: Yuko Tanaka

交響曲第9番 二短調 作品125 ベートーベン
NHK交響楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
ソプラノ:市原愛
メゾ・ソプラノ:加納悦子
テノール:福井敬
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:田中祐子

***

しかし、N響の実力は素晴らしいのだが、NHKホールにやって来ている観客が玉石混淆なのが困り者ですね。

各楽章の途中や、ソリストが入場すると平気で拍手する観客が混じっているし、終わった瞬間にフライングで半拍早くブラボーと叫んで悦に入っているオヤジまでいてけしからん。

私みたいに素人のクラシック音楽経験者でもわかるレベルの劣化現象ですね。



#創作大賞2023


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