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世代交代の加速〜「私のコーチ論」

一方で、今回のコーチ陣の入れ替えは、今季で現役引退した選手たちへのセカンドライフを用意していたことが、引退してもらうための道筋を付けたようですね。

今季限りで現役を引退した堂上直倫内野手(35)が内野守備走塁コーチ、福田永将内野手(35)が打撃コーチ、大野奨太捕手(36)がバッテリーコーチにそれぞれ就任する。

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選手についても世代交代を図ったので、コーチ陣についてもそれを目指すようですね。

もちろん、彼らのチカラは未知数ではありますが、現役時代にいろいろと経験を積んで来たので、そこで培ったノウハウや心構えを、良き兄貴分として、次の世代にシェアしていければよいと思います。

以前、現役選手が参加していた「野球教室」を拝聴&拝見したことがありましたが、さすがはプロ野球の一軍選手として活躍している選手たちの野球理論や実技は、外から観戦しているレベルの我々にはとうてい真似のできないレベルの、数々の経験と技量に裏付けられた素晴らしいものを習得されていることを痛感させられました。

いわば、超一流の怪物や天才と呼ばれていた人材が集結しているプロ野球の世界において、その中で一軍に選ばれ、そしてスターと呼ばれる誰にも認められる存在になる人たちはほんの一握りであり、そこには、そうならなかった人たちとの違いはほんの少しではあるのですが、そこには深くて恐ろしいほどの“何か”があるのだと思います。

それをわかったとしても、それを超えられない人たちが、やがて、現役を退かないといけないと自覚して引退するのだと思います。

しかし、彼らは、それをわかってはいるので、自分に続く次の人材に伝えたり見本を見せたりすることができます。

そして、それは、必ずしも、現役時代の実績や成果とは一致しないところが面白いところですね。

いわゆる、名選手、後に名コーチや名監督になるとは限らない。

という格言がそこに証明されています。

今回、新たに現役を退き、コーチとして任命された人たちが、そのことを自覚して、少しでも、現在悪戦苦闘している後輩たちに、良きアドヴァイスができる役割を果たせれば、それは成功であるのだと思います。


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