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自分と他者の境界線

『「原因」と「結果」の法則』という本があります。
超有名な古典的な自己啓発の書籍となるのですが、
100年以上も読まれ続ける書籍には、本質的な内容が含まれていると
私は考えていて、個人的には咀嚼する価値のある本だと捉えています。

さて、ものすごーく簡単にこの書籍のエッセンスを言うと、
「結果の原因を自分に置く事により、結果の制御を自分ができる
(かもしれへん)」といった事が書かれています。

「ホンマか?!」と初めて読んだ若い私は実践してみて、
それなりに「確かにそうかー。」と感じる部分があり、ある意味、
この法則は「結構そうなんかもしれへんな」と捉えていました。

ですが、私が病気になってしまった事が原因で、
この啓発的な考え方を元に、私の人生が一変します。

私の病気は、自分と他人の境界線が曖昧になる事により、
何かが起こった時でも「自分のせいやー!」と捉えてしまう事により、
病んでいる状態がより病んでいくという性質があります。
いわゆる捉え方を間違えるという話です。

これにこの「結果の原因は自分に置く」という
自己啓発的な考えを組み合わせてしまうと最悪です。
火に油どころか、ガソリンぶち撒いてるぐらい
個人的に人生が炎上しました。(今は何とか生きています。笑)

正直な所、自己啓発本が悪いという訳ではありません。
その書籍を信じた自分が悪い訳ではありません。
大事なのは、デメリットや危険性を想像せずに、
盲信的に信じる事がいけないのかなと感じています。

私は一生、この病気と付き合っていかなければならないので、
自分と他者の関係性を正しく捉える必要があります。

自分の関与できない事と自分を切り離す必要があり、
自分がコントロールできない事をコントロールしようとしない
自分のせいではないことを抱え込まない
といった事を意識的に対応する必要があり、
自分と他者の境界線が曖昧になるところを
明確に線引きする必要があり、本当に面倒な病気です。笑

プライベートでも、
自分と他者との境界線が曖昧なことで、無駄にお節介です。
相手自身が何とかせなあかん問題でも平気で関わるので、
何ともならない時に自分の心の置き所が分からなくなる
すっごい面倒臭い性質を持っています。

ですが、この考え方を持つことによって、
特にビジネス面では良い結果に繋がった事例も多くあり、
リクルートでは「圧倒的当事者意識」と呼ばれるものにも
近いのかなと思っていて、意識を高く保つ事によって、
解決できるアイデアも多く生まれてきたのかなと思っています。

結果、自己啓発という考え方に関わる領域には、
どれだけ有益な内容を発信しようとも、
誤認したり、相手が使いきれない状態になった場合に、
鋭い刃になってしまう可能性もあるので、
自分に当てはまる事が相手に当てはまるなんて
おこがましい事は考えず、一事例としての自分を
一個人的な考えをこれからも発信していければと思います。

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