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ビジネスのバランス感覚

仕事やビジネスを行うにあたって、
バランス感覚というのは、非常に大事な事だと考えています。
そのバランス感覚とは、
「リソース配分の感覚」と「利害調整の感覚」を意味します。

まず、リソース配分の感覚とは、非常に分かりやすく、
仕事を行うにあたって、「何に時間を掛けるのか?」という一点です。

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私は、業務の内容を大まかに4つに分類しています。
・カイゼン
・カイカク
・標準化、安定化、省力化
・通常業務

<カイゼン>
業務内容やビジネスの内容を既存の潮流を無視せずに、
より良い方向性を探る事、これが改善活動だと考えています。
日本人が得意なジャンルですね。

<カイカク>
新規に今までにあるものを経緯だけ理解した上で、
破壊的なテクノロジーや研究結果を採用して実現するという事です。
よくベンチャーで言う「0→1」というものですね。

<標準化、安定化、省力化>
カイゼン、カイカクを行なうと、業務量が膨大に増える事が
多くあるので、業務量を省力化や標準化を進めることにより、
安定化に持っていくことです。
この時のポイントは「何をやめるのか?」という一点に尽きます。

<通常業務>
いわゆる毎日行わなければならない仕事の事を言います。
私は考える作業が少なくても済むこの業務を作業と呼んでいます。

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4つの分類を書きましたが、「全部やってるよ!」という人が
どれだけいるのかなと少し疑問やったりします。

1つ1つが重要な仕事なので、否定するつもりは更々ないのですが、
私は、社会人を10年近くやっているのですが、同様の人生経験で、
「通常業務」しかやった事がありません。となると、
少し考えた方がいいのかなと考えています。

私は、この4つの分類について、どれも重要だと考えています。
ですが、リソースを配分するにあたっては、しっかり考える必要があり、
手を付けていない人に関しては、手を付ける所から、
手を付けている人に関しては、適正なリソース配分をする事が、
必要だと考えいます。

あと、カイカク業務は、悪く言うとギャンブル的な要素があり、
標準化、省力化には、一定の再現性が存在し、
適性が特にある人が専門家のように取り組む場合があります。
人が大事と言う側面がある事もご理解ください。

結局、「何に時間を掛けるのか?」によって、成果も異なるし、
ボーナスや給料への影響も異なってくると考えています。
どうせ仕事をするなら、リソースを適正化した上で働く事が、
意味のある事なのではないでしょうか。

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もう一点、「利害調整の感覚」とは、いわゆる
意思決定の道具として、バランス感覚を持つという意味です。

例えば、取引先A、B、C、Dで考えた場合に、
一社を選ぶにあたって、どう利害調整を行うかという話です。

それは、社外の決定だけでなく、社内の調整を含めて、
意思決定をどう進めるのかという事を意味します。

「明らかにAがええやん」っていう場合なんて殆どありません。

選択肢でも取引先でもAを選ぶ事によって、
なんらかの利益と不利益が存在し、選択する事になります。

その不利益の大きさを最小限にするか、利益を最大化するか、
2つのバランスをどこに置くか、どこを重要視するかを、
明確に意思決定する事が意味のある事だと考えています。

あと、バランスを敢えて崩す事で、復旧能力を用いて、
より組織を強くするなど、レバレッジのようなものを
利かす事も大切だったりします。

また、Aをその時、選択することによって、B、C、Dの
競争意識を高めて、より良いものを生み出させるなんて事も可能です。

つまり、自分がどこに支点を置く事で、
尺度は様々ですが、効果を最大化させるかに視点を置いております。

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最後に、よく言われる事ですが、大切なのは
「選択する事は、他の選択肢を捨てる事」とよく言われます。

どこにバランスを置いて、敢えて捨てるという選択を取れるかどうか、
これに全ては掛かっています。あなたの今のバランス感覚は適正ですか?

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