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年功序列制度崩壊と限界....「働かないおじさん」と「やる気をなくす若手」

こんにちは、Ano(@Ano)です。
x (旧:Twitter):https://twitter.com/neiar77

今回はよくニュースで話題になる早期退職と日本企業の年功序列制度の限界について記載します。

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➊年功序列制度の限界と崩壊

昨今は黒字決算にも関わらず早期退職、リストラが増えてきています。
これは私が所属する製薬企業においても同様です。

他の大手企業でも積極的に早期退職は実施されています。
また年内においても早期退職の実施はされる可能性があります。
特にJTC企業において

しかしそもそもなぜ早期退職は積極的に実施されるようになっているのか?

その理由としては中高年の給与は明らかに高すぎるからです。

年収と成果のバランスが釣り合わない、
成果に対して年収が高すぎる!ということです。

年功序列賃金制度(あるいはより今風に言うとメンバーシップ型雇用)は、20-30代の若年層は(労働生産性に対して)賃金が意図的に低く抑えられて、40-60歳の中高年層が労働生産性に対して不相応に過剰に賃金を高くもらえる賃金体系

年功序列賃金の崩壊

そもそも前提として年功序列は企業の成長が右肩上がりの前提のシステム

社員一人一人の賃金は年々増えていく中で、新卒採用もされると人件費の負担は年々大きくなります。
そのために企業が右肩上がりに業績拡大していかなければ、売上に対して社員の給料を支払うことは不可能です。

さらにこれから定年延長される場合は50歳、60歳で年収も増えていくと想定した際に給与と成果のギャップが更に大きくなります。

もはや企業を存続させるためにも人件費の高い人を削るしかない。

➋なぜ年功序列制度はなくならないのか??

ここで当然疑問に思うことは下記だと思います。
※なぜ年功序列はなくならないのか?
※なぜ成果主義の導入はされないのか?

回答は単純明快です。
実際に成果主義を導入するとなると非常に大きなコストが必要になります。
年功序列制度を廃止するのは「面倒くさい」という弊害があります。

まず年功序列制度の廃止は就業規則、労働協約、組合交渉に影響します。
さらには採用・研修・異動など関連する様々な人事制度も抜本的に見直さないといけないです。そして新卒一括採用や退職金にまで見直しは及びます。

結局は年功序列廃止を望まない社員が一定数いる限りは年功序列制度を廃止することができません。

結果として「急にではなく徐々に成果主義に移行・変更していくしかない」という消去的な選択肢になります。

その選択肢の1つとして『インセンティブ(賞与)である程度の差をつけている』という苦肉の策がとられる可能性があります。

しかし現場はもう限界が来ています。

➌働かない=最もコスパ良い!を悟る40代、50代のオジサン

現状最大の問題になっているのは所謂「働かないおじさん」です。
下記のアンケートからも働かないおじさんは一定数います。

そして現場の多くで生じている問題は
①「働かないおじさんを相手にしない」
②「働かないおじさんに働いてもらいうように頑張る」
このどちらがを実施していると思います。

しかし実際は「働かないおじさん」を説得するよりも若手を説得することが楽なので若手に仕事が大量に降ってきます。

しかしこれはなにも「働かないおじさん」だけの責任と言い切れない問題です。

年功序列制度で、働かないことが最も効率的!!ということに気が付いてしまったこと、つまり制度が問題です。

そのためにこの「働かないおじさん」は現状としてだれにでもなり得るということです。これはもちろん女性でも例外ではありません。

なぜなら年功序列制度と終身雇用制度が保証された安定した大企業において
・働かなくても働いても給与は変わらない
・クビにならない
これによってそこそこの給与が貰えれば。働かなくても働いても影響がない

そのために働かないことが最もコスパがよい!!という結論に達してしまいます。

しかしその反面として問題になっているのは早期退職によって行き場のない
40代、50代
です。

➍仕事に対するやる気をなくす20代、30代若手

一方若手の問題も大きな問題に直面します。

このデータから終身雇用制度における問題は
①若手の時代はどんなに頑張っても給与は上がらない
②終身雇用制度が崩壊しているので過剰な給与が貰える保証がない

つまり若手も成果を出しても年収があまり大きく変わらないことです。
むしろ「働かないおじさん」のために働いているという現状です。

更にその目の前の「働かないおじさん」よりも仕事をしている。
追い打ちは年功序列制度による影響で昇進は遅い、賞与も少なくなる。

若手は当然「やってられないよ!!」と感じます。

早期退職制度で40代ではしごを外されるなら尚更働く意欲もなくなり、モチベーションも低下一途になります。

この年功序列の限界という問題が現場で生じている場合は人事、会社全体の問題です

まとめ:会社に心臓を捧げるか

年功序列制度は既に崩壊しています。
もはや限界であることはみんな知っていると思います。

もし会社に人生、心臓を捧げられないなら転職すべきです。

会社は皆さんを守らない。
会社の正義は会社が存続することだからです。

コロナ禍によって時代が大きく変化というよりも変化が加速しています。
いざというときに守るものを守れなくなります。

数年後には現在置かれている状況がどのように変化するか未知数のために一度、求人サイトの登録とエージェントの面談をおすすめします。

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