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『糖尿病の治し方』10-2 B図書館(2)

   ーーー((1)の続き ↓ )ーーー 
 
 
それが、私と糖質制限食との出会いだった。
 
 
 
糖質制限食には二種類あって、その本で紹介しているのは
『厳しい目の糖質制限食』というもので、血糖値を上げる
主因である炭水化物をできる限り抜くことで血糖値上昇を
防ぎ、血糖値コントロールを目指すというもの。
 
 
 
肉類や卵、チーズや魚肉などは糖質をほとんど含まず、血糖値を
急激に上げる心配がないため、すい臓機能の弱った二型糖尿病
患者に有効…なのではないか、というのがその食事法の主旨だ。
 
 
 
 
 
 
私は、B図書館から借りてきたその本を一通り読み、母にも
読んでみるようにススメてみた。(コレ読んでと)
 
 
しばらく読んでもらってから感想を聞いてみたところ、
 
「私にはよく分からない」「病院の先生のいう通りにしておく
べきなのでは?」と母はいった。
 
 
「なるほど、母はアテにならない」と私は思った。
 
ある意味予想通りだ。 どうしたものだろう???
 
 
 
 
現状、体もフラフラだし、頭もロクに働いてくれないのに、
病院側のいっていた『ごはんを三食しっかり食べて、血糖値を
計り、インスリンを打つ』プランが最善だとも思えない。
 
『こうすればいい』という確たるベストアンサーが分かれば
いいんだが、何を信じればいいのかが分からない。
 
 
 
 
 
 
いろいろ苦悩したあげく、妥協案としてその日から主食の玄米
ごはんを1食250gから80g(!)へ減らすことにした。
(注意:危険です。 個人で判断するのはよしましょう)
 
 
母は、「大丈夫なの? そんなことして…」と不安そう。
 
 
私も不安だけども、何もしないわけにもいかない。
 
「しばらくインスリンを打つ単位もひかえめにしよう…」と
私は思った。
 
 
 
 
多分、この頃の私は、ごはんを食べる量をひかえめにすること
で、食事によって血糖値が上がる分と、日常生きていることで
下がる分(使う分)をトントンにしようとしていたんだと思う。
 
 
素人判断でどうにかなるほど、弱ったすい臓を抱えた状態での
糖尿病対応というものは甘くはないんだけれども。
 
この頃の私は、「どうにかなって欲しい、どうにかなってくれ
ないかな…」と思って、そう判断したのだった。
 
 
 
病院側の医師のいうままに盲信して思考停止してもいけないが。
 
 
 
かといって、糖尿病患者本人が素人判断で暴走してもいけない
のである。(どうしろというのか) 
 
 
 
重症化した二型糖尿病患者の歩む道はこのように、
『バランスしにくい危ない橋がたくさんある』ということを
知っておいてほしい。
 
 
 
 
何度もいうけれど、どう判断したものなのだろうね???
『間違えなければ』それでいいのだろうか? 私には分からない。
(長い目で観てみれば、それはそれで危険かもしれないのだ)
 
 
 
間違えながら学びながら、自分の歩むべき道を模索していくしか
ないような気がする。
 
何が最善なのだろうね?  それは個々人の場合によるのだ。

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