記事一覧
2024/04/11
今年の春、私は桜が見える部屋に住んでいたことを知った
数年前私は「桜を見ると白い下着を見たような気持ちになる」と書いていた
確かに当時はその通りであった
でも今はそれはしっくりこなくなって
今では桜を見ると生ぬるい温度を感じる
前ほどの嫌悪感は無くなっていた
桜の花びらが颯爽とコンクリートの地面を這う、波のように足元を攫って舞ってゆく、荷物の中にひそみ変色してまで私のもとまでやってくる
「いつま
2024/03/01
暖かくなった
良いことです 春の気が浮いた
私は捉える手を去年失った
枝にポップコーンが付いてるなーと思ったらお花の蕾だった、もういなくなった
好きだった人が、幻になるタイミングがある
今好きな人もいつか幻になってしまう
幻になってしまった人への気持ちと有名な画家が描いた絵を見た時に馳せる思いは似てるなと思った
ゴッホのひまわりを実際にこの目で見てそう思った
上手とは言えないのに絵を介してでも
2024/01/07
12月が終わり、1月になった
12月は仕事が1番忙しい時だったから自分はどこかおかしくなっていたが、好いている人と関わるたびに少し気持ちが正される感じがしてその感覚がとても気持ち良かった
友達に送るために初めてクリスマスグリーティングカードを選んだ
クリスマスなんてあまり身近じゃないのに紙でのやり取りできるのがうれしくてはしゃいで買ってしまった
小さなことでも頼まれていないことを自分で選択し
2023/10/28
たまにSNSを見てると私を撮ってくれる人がいないと私は死んでしまうんじゃないかと思う時がある
私は今までもずっと、この今をもう少し可愛くいたかった
かわいいが理由に写真を撮られたり、撮ってあげたりしてそうやって自分を残して自分のことを大切にしたかった
わたしは今日も何を着ればいいかわからなくて、今日もどこにも行く場所がない、行きたいところならある、そのうち終わりがくる感情を感じている
いつもと髪
2023/09/28
地元のお祭りで花火を間近で見て、凄まじい爆発音に縮こまりながら頭上の花火を見上げていたが
どこかの都会で暮らす女は私より大きい花火を見てたようだ
23才の夏が終わった
神聖かまってちゃんに24才の夏休みという曲がない
予定のない夏が
どうしようもなく
私にないのは駆け出す気力ではなく勇気
無限の曲が存在すると言われる音楽サブスクリプションのApple Musicがつまらない曲ばかり何度も流れる
2023/08/25
8/19 会社の異動が理由で一人暮らしを始めた
やることがたくさんある
部屋を決めて契約をして、家電を買って搬入、ガスと電気の手配をして、ベッドを買って、実家から荷物を運んで、区役所に転居届を出しに行って
ろくにさよならもせず実家を出た
バンの車にたくさんの荷物を乗せて、後部座席に日差しが斜めに入る時、トトロの冒頭みたいなわくわくがあった
揺れるベンジャミンバロックを見て、私はさよならをしては
2023/07/19
すっかり夏になった
もう夏に振り回されなくなったかな
夏バテはするけど
田んぼにカカシが立っていて、野球のユニフォームを着せられていた
あのカカシはどこかの野球チームに所属していてボールを投げたり打ったりできるのかなと思うと途端に自分より優れた存在に思えてきてよくわからない嫉妬心が芽生えた
私は野球なんにもわからないから
▱▱▱
家の近くにあるちょっとした森ぐらいの、木がこんもりとした場所が
2023/06/21
6月 大洪水
カレンダーを捲る 8月のイラストをこっそり覗き、夏が恋しくなる
最近はモンシロチョウがよく飛んでいて、昔は蝶々が苦手だったけど最近はふわふわ白いリボンが飛ばされてるみたいだなーと思う
サニーデイ・サービスの曲を聴かせてあげてる 隣にぬいぐるみをおいてあげる リボンを結んであげる 若さを携え 大人じゃなくて神さまになるんだよ って言ってたよね 白いうさぎが見ている
今日はありが
2023/05/08
年々体力の消耗が大きくなっていく
知らない音楽を聴く時、知らない映画を観る時、何かを始める時
愛を保湿する作業
爪先が乾燥する
よく晴れていて、萌黄色の空気、遠くの山のこんもり具合も見えて、五月は薔薇の季節だから、隣の家の朽ちた薔薇の花びらを一枚盗んだ
仕事へ行く途中、シロツメクサの背筋を見て正しいことが分からなくなる
田んぼに水が張り、水面がキラキラと太陽の光を反射しだした
鏡のようにこの田
2023/04/19
どれだけ馬鹿にされても貶されてもそれに負けずに生きていくことが私が選んだ選択肢である
今日またファンデーションで肌を隠して
言われた通りにして呪いを解いたはずなのに
時間を映画を見たり絵を描いたり、料理を作ったりに使っているけど、これは平気だよっていう強がりな気がしている
一個一個潰していくんです
ちゃんと手順通りに 左端からひとつずつ小さいボタンを押していくんです
私は今は自分を俯瞰した
2023/04/04
私は植物を育てていて、新しい葉の水孔から排出された水が、葉っぱのとんがってるところに溜まるから、「あー」と口を開いて飲みます
なぜだかわからないけど丸い味がする
花が開いても何も思わなかった
例年より素敵な春です
何で春は好きじゃないんだろうと考えてみるけど、葉っぱがキラキラしてないからかもしれない
田んぼはカラカラで、おばあちゃんが乗ってそうな平べったい銀色のクルマが無人販売の前に停ま
2023/03/12
人間をぶつけて
何食わぬ顔で気温は上がり春
もこもことした花が溢れ出してきた
知らないが 送電鉄塔が青いビニールに包まれている、元からあったのか、増えたのかわからない、今日は向こうに
花が咲かない代わりに葉が開く
水滴を端っこに乗せて、成長する喜びと生きるために何が必要なのかを語る
次々と青い葉がふくらむ
平然といじめが行われていても
悪口を言わないという行動を選んで自分の方が正しいと言い
2023/03/06
確か、牛乳が足りなかったはずで 何の料理を作りたかったか忘れた
私達が大切にしてきた場所を壊した人間側なんじゃないかなって思ったりする
お前らのファッションにされちゃった文化が、宝物が、お前を良く見せる装飾として身につけられてお外へ出てしまった
私であって、私よりも何倍も濃度の高い人間だったから
きみになりたかった
あんな私と同じところを持っている、私みたいな人が生きてるってだけで愛せた、とて
2023/02/16
毛糸に産まれて君のニットとして生を享受したかった
ちゃんと手は保湿していますか、暖かい日差しをめいっぱい浴びて、まつ毛を揺らしていて暮らしていて欲しいと願っているよ
結局、こんな劣等感まみれで最悪の気持ちで接するの申し訳ないなと思って人を隔ててしまう
恵まれた環境にいて、別にそう産まれたならそう生きればいいと思うが
私は今も同級生にボロ過ぎて笑われた家に住んでいる
お前が私に優しいのは最悪を
2023/01/25
寒波寒波言ってるだけあって寒いです
風がビャービャー吹きます
こんな時でも迷惑メールは届くんだなと思った
凍った水たまりでバキバキやろうとしたらドターンって転んだ 膝を冬に喰われた
あるある
安いビュッフェは大半が微妙だけど一個だけ美味いやつがあってそればっか食べる
いつからか私は後部座席のガキではなくなっていた
あの謎に天井が開く車は一体なんの鉄になっているのか、もしかしたらアラビア半島でア
2023/01/16
あんまり言えないけど、私は君の想像よりも深く愛している
友情も恋愛も平行である この気持ちは信頼に足るものです 永久であると思う
何故なら君はずっとすてきだから
果てしなく君の幸せを願っている
声を高くして 名前を呼ぶ
ZINEを作りたいけど、売りたいという気持ちはあまりない
もし誰かが見てくれるなら好きな人に「ハイ」って片手で渡したい ツンデレなので
もうそれはラブレターになっちゃう(それは