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ヴィーガンになったきっかけ

私は2020年の夏からヴィーガン生活を始めました。

書くのも恥ずかしいですが、今から20年前の学生時代、私は食事には全く気を使っておらず、夕食はコンビニおにぎりとポテトチップスでいいや、なんて思っていたような人間でした。

そんな私が、ヴィーガン生活を始めたきっかけやヴィーガン生活で大変だったこと、その後の変化などについて書いていきたいと思います。
また実は、ヴィーガンやベジタリアンはカテゴリーがたくさんあって、私が行っている生活は厳密なヴィーガンではないのですが、その辺りの事も含めて書けたらと思います。

ベジタリアンとヴィーガンの違い

まずベジタリアンとヴィーガンの違いは、どちらも動物性食品をとらないのは同じですが、ベジタリアンの中には卵や乳製品はOKとする人がいます。ヴィーガンの場合は、動物を苦しみを与えるべきではないという観点から、卵や乳製品等の動物由来の食品はNGで、さらに衣服や家具などにも動物製品(レザー、毛皮など)を使用しません。

なので、ヴィーガンのことはピュア・ベジタリアンと呼ばれたりもします。

冒頭にヴィーガンやベジタリアンにはカテゴリーがたくさんあると書きました。というのも、こういった日常生活は個人の考え方、経験、宗教的なもの、取り巻く環境等、様々なものが絡んでいます。
なので、100人いたら100通りの考えや生き方があって、一応ざっくりとはカテゴリー分けがされていますが、それに当てはまらない人も出てきます。

私は基本的にヴィーガンの考え方に共感し、それを実践したいと思っていますが、天然の魚はOKにしています。魚は食べるけれど、畜産肉や乳製品、卵はやめているというグループには、私の調べた限りでは名称がありませんでした。

そして魚をOKとしている理由ですが、天然の魚は生きているときには人間に管理されることがないということと、私以外の家族の考え方によるところが大きいです。また、全てをNGにしてしまうと、日常生活を行っていく上で制限がかかりすぎて不便という理由もあります。
ただ天然の魚といっても、回転寿司やスーパーで並んでいるお寿司セットなどは養殖か天然のものかわかりませんし、子供の要望があればたこ焼きなども購入することがあります。
(*お寿司のことを書きましたが、動物性食品は火を入れたものより生のものの方が腸に負担がかかりにくいという考え方に沿って、生で食べることが多いです。)

ただこういったことは、自分の信念を曲げて無理に行うことではないし、そうしろといってもできないと思うので、無理しすぎることなくそれぞれが快適と思うやり方でやっていけたらいいのかなと思い、今のところ我が家ではこのようなスタイルに落ち着いています。

ちなみに以下の記事の中に面白いカテゴリーがあります。
ブレッサリアン、別名プラーナタリアンというカテゴリーで、この人たちは全く食事をせず、光と水からエネルギーのみを吸収して生きているそうです。
一見嘘みたいな話ですが、気功の先生から中国の奥にはこのような人がいて、瞬間移動とか空を飛んだりとか、そういった超人的なこともできると聞いたことがあります。不思議だけど面白い世界ですよね。

ヴィーガンになるキッカケ3つ

親がそうであったとか、宗教的な理由で生まれ持ってヴィーガンという人もいるかもしれませんが、そうでない場合、一般的にヴィーガンになるきっかけとして3つの観点があると言われています。

1つ目は健康。2つ目は動物愛護。3つ目は環境問題。

これらも先程のカテゴリー分けと同じで、これ、という1つだけの理由ではなく、2つや3つが重なっていたり、また重なり方も人それそれではないかと思います。

以下のYouTubeでお二人が分かりやすく説明されています。

私の場合、3つとも大事だと思いますが、強いて言えば動物愛護と健康です。猫を飼い始めたことで、動物の命を強く意識するようになりました。また同時に、娘の腸が弱く、東洋医学の先生に動物性食品は腸にとても負担がかかるからやめなさいと言われたことが重なりました。

ヴィーガン生活を始めて大変だったこと

実際にこの生活を始めてみて半年経つわけですが、大変だったことは、まず外食に行ったりお惣菜を買いにくくなったことです。

以下のサイトの中に国別のヴィーガン人口が載っています。

英国16%に対して日本は9.3%。私としてはもっと少ないのでは、と感じたりしますが、都心では多いなど地域差もあるのでしょうね。

例えば大豆ミートや大豆粉などはヴィーガンレシピにはよく出てきますが、私の住んでいる地域のスーパーには置いていないこともありますし、ヴィーガン対応のチョコレートは普通のスーパーでは見たことがありません。(一般的なチョコレートには乳製品が含まれています。)
さらにプラントベースのチーズなども海外では一般的なようですが、これに関しては自然派食品のお店でも見かけたことはありません。(ネットでは販売されています。)


何が言いたいのかというと、以前忙しい時や楽をしたい時には、夕食の全てをお惣菜にしないまでも、1品2品をそれで済ませることで負担軽減を図っていました。でも、ヴィーガンが一般的ではない日本では、それに対応するお惣菜などが売っていないため、それができなくなってしまいました。

またヨーグルトもよく食べていたので、牛乳から作るものではなく大豆ヨーグルトや豆乳ヨーグルトに切り替えたのですが、家族から不評だったため買わなくなってしまいました。するとその分、別の食事を用意しないといけなくなります。

さらに、我が家は5人家族で、中3男子、中1女子、小3男子の子供がいるため、以前は唐揚げをしたり、炒め物にも肉を入れたりなど、ガッツリ系のメニューを意識していましたが、ヴィーガンだとそれができないため毎回煮物など同じようなメニューが並ぶことになりました。
日本古来の煮物などのメニューが結局は体にいいと先述の東洋医学の先生はおっしゃっていて、私も頭では理解するのですが、こういった食事は特に食べ盛りの長男からは時折文句が出ていました。

それに中学生の子たちはお弁当生活だったので、それに対応するのが慣れるまで難しかった。。
かさがあってお腹にたまって見栄えもいいような卵焼きや唐揚げ、ミートボールなどが使えないと、お弁当はとても作りにくいのです。

なので、ある程度ヴィーガンレシピに慣れ、レパートリーを増やせるようになるまでは、台所にいる時間が極端に長くなってしまいました。


でも、結局は慣れなのでしょうね。

大豆ミートでハンバーグを作るのも、動物性のものを一切使用しないでカレーを作るのも、我が家が好むレシピを見つけるまで時間がかかりましたが、そういったレシピを見つけたら、後は簡単でした。
肉類はほぼ大豆ミートで代用できますし、餃子や肉じゃがは肉を使用しなければいいだけの話。(それじゃ肉じゃがって言わないんじゃないの、というのはさておき、、、)

今では特に負担なく食事を用意できています。


ヴィーガンを始めてからの体の変化


そして最後に、私たちの体の変化についてお話ししたいと思います。

まず娘ですが、いつも下痢気味で常にお腹の痛みが完全には取れず、食べたいのにお腹が痛くて食べられない、という時もありましたが、この生活を始めてから痛みがほとんどなくなりました。東洋医学的考えに基づき、冷たいものをとるのもなるべくやめ、お腹を温めることを意識したのも良かったのかもしれませんが、便の状態も良くなりました。

さらに私は、始めてから2、3ヶ月経った時、以前よりイライラする頻度が減ったと気づきました。カッーーと頭にくることが少なくなっていたんです。また、肩こりからくる頭痛に悩まされ、月に1度はひどい頭痛が出て寝込むこともありましたが、それが全くなくなりました。また、時々肩を揉んでくれる子供がびっくりするくらい肩こりも改善しました。

そして気になる?体重に関してですが、これは変わっていません(笑)
ヴィーガン生活を始めたばかりの時は、食べられるものがない、となり一旦体重は減りました(48kg→46kg)。
でも、ヴィーガン料理のレパートリーが増えたり、ヴィーガン対応のお菓子のレシピをたくさん試している間に戻ってしまいました。
私はパウンドケーキやクッキーが好きなのですが、やはりヴィーガンといえど、そういった焼き菓子には砂糖を入れるので、当たり前ですが食べ過ぎたら太ってしまいますよね^^;

でも、体の調子は良いと感じるので、このまま続けようと思っています。

最後に

我が家に猫がやって来なければ、今もヴィーガン生活をしていなかったと思います。
そのわけはコチラ^ ^↓
https://note.com/nekonosuke2020/n/n0fe26f615605


でも、畜産動物を取り巻く環境やスーパーにお肉が並ぶまで動物たちがどのように扱われているかを知った時、もう元の生活に戻ることはできませんでした。
もちろんそういった場所で働いていらっしゃる方全員が、動物のことをどうでもいいと考えているわけではないと思いますし、そういった方々を批判したいわけでももちろんありません。
それに日本全国の畜産産業のことを隅から隅まで理解し、牛舎や鶏舎を逐一チェックして回ったわけでもありません。
それでも、ひどい扱いを受けている動物がゼロでないならば、私1人の力は小さいとしても、そういったことに貢献したくはないと思いました。

上記のYouTubeにもありますが、地球上に暮らす哺乳類のうち、人間と畜産動物で96%を占めるのだそうです。それを聞いた時、人間はどこまで身勝手なのだろうと感じました。人間は知能を発達させることで生き残り、地球上での支配者になったけれど、好き勝手振る舞う独裁者になってはいけないと思うのです。
ペットとしての動物と畜産としての動物。この二つの扱いがあまりにかけ離れている現実に疑問を感じずにはいられませんでした。

今頃知ったの?今頃実践しているの?

なんて、もっと動物や地球環境に配慮した生活を送っている方々からしたら、私はまだまだだと思いますが、今自分にできることを少しずつしていけたらと思っています。

そして、もっともっとヴィーガンというものが日本にも浸透して、その生活が楽に選択できるようになったらいいなと思います。
例えばこういうのがもっともっとあれば助かります!できたら安いお値段で(笑)↓


最後に私のよく利用しているヴィーガン食材が買えるネットのHPを貼り付けておきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!