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アレルギー性鼻炎(鼻づまり)に対する全身麻酔手術の体験談〜効果や費用、痛みなど〜

長年鼻づまりに悩んできた私は、この先何十年もある人生のことを考えて、先日、コロナの給付金10万円を使ってアレルギー性鼻炎に対する全身麻酔手術を受けました。

結果はとても良くて、鼻呼吸できるという(ほぼ)初めての感覚に日々感動しています!!

鼻づまりに苦しんではいても、全身麻酔での手術というと怖いと思う方も多いと思うので(私もそうでした)、今回は、そんな方のためになるよう、アレルギー性鼻炎の手術のレポート・体験談をブログに書いておこうと思います。

私と同じ悩みを持つ人の力に、少しでもなれたら嬉しいです。

鼻の疾病名

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アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎、(鼻中隔湾曲症)

記憶のある中で幼稚園児の頃からずっと、アレルギー科、耳鼻科に、「アレルギー性鼻炎」で通院してきました。

かかりつけの医者に全身麻酔での手術を勧められ、手術を専門にやっているクリニックを紹介されたのですが、そこで初めて、「肥厚性鼻炎」「鼻中隔湾曲症」という聞きなれない病名を付けられました。

「肥厚性鼻炎」というのは、鼻の粘膜、特に下甲介が腫れて鼻づまりや嗅覚障害をおこす病気だそうです。アレルギー性鼻炎をベースに下甲介粘膜が腫れて肥厚性鼻炎になっていることがよくみられるみたいです。「鼻中隔湾曲症」というのは、右と左の鼻のしきり(鼻中隔)が右や左へ曲がっている疾患だそうです。(※)私の場合、そこまでひどく曲がっているわけではなかったので、結局手術でも鼻中隔はいじらなくて済みました。

※参考:医療法人堀川医院「肥厚性鼻炎・鼻中隔湾曲症 |」
https://horikawa33.com/%E8%82%A5%E5%8E%9A%E6%80%A7%E9%BC%BB%E7%82%8E%E3%83%BB%E9%BC%BB%E4%B8%AD%E9%9A%94%E6%B9%BE%E6%9B%B2%E7%97%87/

今までに受けた治療

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・幼稚園児~今まで:点鼻薬・内服薬による薬物療法

病院に行くと、毎回このセットをもらっていました。点鼻薬は毎回やるのをさぼっていて、あまり効果を感じていませんでした。内服薬は、鼻づまりがひどいときに飲むと、ましにはなるのですが、常時口呼吸なのは変わりませんでした。しかも、眠くなるという副作用があるため、いつも眠気を感じていました。(もちろん薬のせいだけじゃないですが)

・高校1年、2年:鼻粘膜レーザー治療(鼻粘膜焼灼術)×2回

薬を飲んでいても鼻はつまるということを伝えると、レーザー治療を勧められました。この治療は、レーザーを用いて鼻の粘膜(下鼻甲介粘膜)を焼灼することで、粘膜の腫れを抑え、鼻づまりなどの症状を和らげる治療です。

費用:1万円くらい

所要時間:30分もかからないくらいだったと思います。

手術中の痛み:初めにガーゼを詰めて麻酔するので、手術中は痛くないです。焼肉が焦げたようなにおいがします。

辛さ:地味につらいのは、治療した日は鼻血が止まらなくなること、1週間は普段より鼻がはれるので鼻づまりが悪化すること、1、2週間後にかさぶたを取るのがちょっと痛いことです。

効果:一時的には鼻が通ります。私はこの時初めて、「鼻が通る!!」という感覚を知ってしまい、忘れられなくなりました。しかし、私の鼻は治癒力が強く、2回やりましたが、2回とも半年もたたずに効果がなくなってしまいました。

結果的に、薬もレーザー治療もそこまで効果がなかったため、最後の手段として、全身麻酔による手術を勧められました。

全身麻酔手術の内容

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出典:「粘膜下下鼻甲介骨切除術 鼻づまりの程度が特に強い場合には下鼻甲介骨の容積を減らす手術 医療法人顕夢会ひろしば耳鼻咽喉科|京都みみはな短期滞在手術センター」
https://www.hiroshiba.com/nose/operation02.html

内視鏡下鼻腔手術、後鼻神経切断術

全身麻酔をかけて、鼻の中から内視鏡を挿入して専用の手術器械で手術を行います。膨張した下鼻甲介の粘膜や骨を切除し、鼻の奥で後尾神経を切断します。手術の終わりに止血用の医療材料(スポンジ)を鼻の中に詰めます。

費用:17万円くらい。高額療養費制度が適用になるため、限度額が費用となります。もともとはコロナの給付金10万円で手術をするつもりでしたが、お金が足りなかったので、残りの7万円は父に払ってもらいました。

所要時間:2時間弱くらい

入院期間:3日間

手術した病院:多摩市にある耳鼻咽喉科の手術専門クリニック

手術の流れ

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①術前検査

手術の前に異常がないかいろいろな検査をします。費用は保険適用で1万円くらいでした。血栓ができると困るので、手術の1か月前からピルを止めるよう言われました。(この1か月間でニキビが大発生して困りました)

②PCR検査

手術の3日前にPCR検査を受けました。結果はもちろん陰性でした。陽性の場合手術は受けられないので、手術の2週間前から不要不急の外出は控えるよう言われていました。

③手術当日

午前中に手術をしました。腕に麻酔の注射をされるのが少し痛かったくらいで、あとはなんかピリピリするな、ふわふわしてきたな...と思ったくらいのところで意識がなくなり、目覚めたら手術が終わっていました。

が、ここからが一番の地獄でした。。。

鼻にスポンジをぱんぱんに詰められているので、まったく鼻呼吸ができません。いくら鼻が悪いとはいえ、100%口呼吸は初めてだったので、呼吸がしにくくてしんどかったです。

手術中に人工呼吸器をのどに入れられていたらしく、のどもすごく痛くて、口呼吸をするたびに激痛でした(泣)

常時鼻血が出ている状態なので、綿球を詰めていました。気が付くと綿球が真っ赤になっていて、いちいち替えるのが面倒くさかったです。

つらいから寝ようと思っても、口呼吸しかできないので、なかなか寝れず、やっと寝れた!と思ったら、自分のいびきがうるさすぎて起きてしまうのも最悪でした。(コロナ予防のため、追加料金なしで一人部屋にしてもらえていたのは不幸中の幸いでした)

手術したことを後悔するくらいつらい夜でした。

④手術後1日目

相変わらずのどは痛いし、カラカラだしで憂うつでした。ちなみに鼻は鼻血が出るだけで全然痛くありませんでした。手術当日よりはこの状態に慣れていました。

母が、プリンやマヌカハニーのど飴、のどぬーるぬれマスクなどを買ってきてくれました。鼻がつまっていたために、プリンのおいしさは感じられなかったです。マヌカハニーのど飴は、すごく効果があって、のどの痛みが和らいだので、これから手術される方にはとてもおすすめです。のどぬーるぬれマスクも、夜寝るときにつけていたら、のどの乾燥が少しはましになった気がしました。

手術をなめていた私は、やらなきゃいけないことをためていたため、絶不調の中、レポートと発表準備をやりました。当たり前ですが、全然集中できませんでした。

⑤手術後2日目(退院日)

午前中にお医者さんの診察を受けて、鼻に入っているスポンジを抜いてもらって退院でした。

ようやく楽になれる!とウキウキしていましたが、このスポンジを抜く作業が結構きつかったです。

スポンジはかなり奥まで何本も入っていたので、抜かれるときに激痛でした。しかも、スポンジを抜いた途端、鼻にたまっていた血がドバドバでてきて、下に添えたバケツにポタポタ垂れて本当にホラーでした。。。

涙目になりながらスポンジを全部抜いてもらったら、久しぶりの鼻が通る感覚に感動しました。

帰りは鼻に綿球をつめてマスクをして、一人で電車に乗って帰りました。

この日のうちに鼻血もおさまり、綿球もほぼいらなくなりました。

⑥手術後3日目

まだ鼻が腫れている感覚はあるものの、鼻が通るようになり、とても楽になりました。

念のため、塾のバイトは休んでいましたが、家でオンライン授業を受ける分にはなにも支障はありませんでした。

⑦手術後8日目

手術後2週間くらいは鼻づまりがひどいと聞いていたので心配でしたが、手術前よりちょっと良いくらいの状態で、なにも困ることなく、お友達と遊びに出かけました。

⑧手術後11日目

病院に行って、かさぶたを取ってもらいました。経過は良く、薬もほぼ要らなくなるでしょうと言われ、安心しました。

⑨手術後31日目

最後の経過観察でした。良くなりましたねと言われ、診察もすぐに終わりました。手術前では考えられないほど鼻の通りが良くなり、感動しました。

手術を受けて

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手術を受けて、本当に良かったと思っています!

鼻がぐすぐすしてイライラすることもなくなり、夜寝るときに口にテープを張って寝ても、息苦しくなくテープも取れることなく、寝ることができています。(まだ口呼吸の癖が残っているため、意識しないとつい口呼吸をしていまいますが)

手術当日、1日後はとてもつらかったですが、手術をしなければこの快感を知ることもなく、この先ずっと月に1回病院に通い続けなければいけなかったと思うと、良い選択をしたなと思います。

私のように、鼻づまりがひどくて、薬もレーザー治療も効果がなかったという方にはとてもおすすめです。

もちろんリスクはゼロではないし、結構お金のかかる手術なので、気軽にはできないと思いますが、良かったら検討してみてください。

この記事を読んで、少しでも手術への不安がなくなった、役に立ったと思う人がいたら嬉しいです。













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