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ゆるい坂道はゆるくない【5/9】

ゆるい坂道、っていう言葉の響きがなんかいい。

だけど実際にゆるい坂道を登るとなると結構きつい。

駅から家までの途中には、ゆるい坂道が長くつづいている部分があって、帰宅途中に自転車で登っていると、「あーーー飽きた!」ってなる瞬間がけっこう頻繁にある。仕事終わりの自分には、ゆるい坂道の「じわじわと効いてくる感じ」が身にこたえるらしい。

今日も途中で飽きたので、自転車を降りて歩いた。自転車を押しながら歩いていると、なんだか妙に「今日も1日がまた終わるんだなぁ」という感慨が増し増しになる気がしている。理由はまだよくわからない。

ところで昨日は久々に自分の家族に関することで、つらいことがあった。

厳密にいうと「つらい」という言葉にまとめきれない感情がいろいろ発生していたのだけど、なにかひとつに代表として前に出てもらうなら、とりあえず、「つらい」を選んどこう、という感じ。

家族の身になにかあったとかでもないし、ひどいことを言われたわけでもないし、金銭トラブルがあったわけでも全然ないけど、一方的に私の心が暴れた。数年ぶりに大きいやつだった。

とりあえず気をおちつけるために、今日の早朝、がーって書きなぐり、さらに今日の夜にもまた少しがーって書きなぐり、ある程度書きなぐったらけっこう落ち着いた。それを誰かに見せる予定はないけど、少し経って落ち着いたら自分で読みたい。

***
もし野菜に生まれるのなら、料理家さんの家の近くにあるスーパーに出荷されて、おいしい料理にしてもらう人生(菜生)がいいなぁとよく思う。あと、もし生まれる都道府県を選べていたとしたら、まず、なんにしたって海のある県を選んでいたのになぁとよく思う。

で、そうやってもしもの話を考えるたんびにふっと我にかえるのだが、そもそも我々には、生まれ方に関しては一切の選択の余地がないのだった。

それ相応に折り合いをつけながら明日以降もなるべく元気にごはんを食べられたらいいなと思う。明朝好きなごはんを食べよう。慌ててたら、昼間に買ったおいしい納豆を会社に忘れてきちゃったけど、幸いこの世にある食べ物は、納豆以外もだいたいおいしい。


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