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失敗から学ぶ社内ワークショップのコツ!

こんにちは!ビジネス開発部アカウントディレクターのyamoです。
前回の記事の「アカウントディレクターが習得すべき3つのポータブルスキル」でご紹介した、3つの重要なスキルのうちの1つ、社内外対応力(コミュニケーション能力)の強化のため、社内ワークショップを開催しました!

しかし……!タイトルの通り大失敗をしてしまいました。
この経験を経て学んだことの中から、特に大事な事を3つにまとめましたので「社内ワークショップをやってみたいから、留意すべき点を知りたい」という方や「Newbeesのディレクターってどんなことをしているのか知りたい」という方の参考になればと思います。


ワークショップ実施のきっかけ

Newbeesでは3つのパターンで案件が発生します。

  1. ビジネスパートナー(以下、BP)から発注書をいただく

  2. BPからのお困りごとを伺って、解決策の提案をする

  3. Newbees発信で、機能改善やブランディング向上の提案をする

1.の場合はBPがある程度要件を固めている状態ですが、2.や3.の場合は、
アカウントディレクターが率先して、社内ディスカッションを実施し、提案に落とし込む必要があります。
しかし、活発な議論になるときと、ならないときの差が出てしまう課題を抱えていました。

そこで、アカウントディレクター全員に声がけし「ディスカッションの場を活性化させるためのワークショップ」を実施することにしました。
あわせて、本件をnote記事化したいと思ったので、HRのpecoさん、momoさんに相談し、2人も参加することになり、総勢9名で臨みました。
大所帯です。

事前にワークショップの目的、ルール、ディスカッションテーマをまとめた資料を参加者に配布し、当日スムーズに進行できるよう準備もしっかりと行いました。
参加を快諾してくれたディレクターチームとHRに、感謝の気持ちを抱きながらその日を待つことに……。

アイスブレイクでいきなり失敗……

さて、待ちに待ったワークショップ当日。
「すごく楽しみにしていました!」と言ってくれる人もいて、それだけで嬉しい気持ちになります!
主催する身としては、前のめりになってくれる人がいるだけで心強いです。

慣れていない人も参加しているので、まずはアイスブレイクとして身近なシーンをテーマにして、スタートをすることにしました。

司会役がうまく進行しながら、ポジティブ、ネガティブの意見が出揃い順調に進んでいるようにみえましたが……途中から発言時に、しどろもどろになる人がいたり、論点がやや脱線したりすることもあり、最終的に時間内に落とし所を見つけることができないままタイムアップ。
メンバーの顔も、心なしか戸惑いの色を隠せない状態に。

主催の私も、このまま次のテーマに移ってワークショップを進めるべきか迷いましたが、急遽アイスブレイクでうまくいかなかった点を、全員で洗い出し、次回同じ轍は踏まないようにするための、話し合いをすることにしました。

この失敗から学んだ3つの大切なこと

テーマの前提条件は明確に!

ワークショップにおいて、テーマ選びは非常に重要です。
曖昧な内容だと拡散議論になり、見当違いの意見を軌道修正しようにも、最終的にどこに落とせば正解か、分からなくなります。


【NG】低価格なアイスを食べる先輩に、高級アイスを奢ってもらうアイディア
【OK】低価格なアイスしか奢らない先輩に、高級アイスを奢ってもらうアイディア

NG例は、実際にアイスブレイクで使用したテーマです。
この場合、先輩は普段から奢る人かどうかの前提条件を明示していないので、「行動に対する促し方のアイディア」でいいのか「商品の価格差を先輩に納得してもらうアイディア」でいいのかはっきりしません。
アイスブレイクレベルでも、たった1つの前提条件で、参加者に迷いが生じてしまうため、慎重にテーマを設定しましょう。

ワークショップの形式を明確に!

コミュニケーション系のワークショップの場合「ブレスト」「ディスカッション」「ディベート」など複数の形式があります。
進行中に、そこから外れてしまいそうな状態になったら、ファシリテーターがすぐに軌道修正しましょう。
今回ディスカッション形式にしたのですが、途中からディベート要素が加わってしまい、潜在顧客役や裏回し役がうまく機能しないまま進行してしまうという失敗に繋がりました。

・ブレストとは
自由な発想に重きを置いて、出てきた意見を否定しない。
また、ブレスト中に判断や結論は出さず、とにかくたくさんのアイディアを出し合うことが目的。

・ディスカッションとは
複数名がそれぞれの立場で意見を話し、最終的に参加者全員の合意形成を図ることが目的。

・ディベートとは
「肯定派」「否定派」で別れて互いの意見を主張するスタイル。
最終的には、観客役が納得のいく方をジャッジするので、結論に対する勝敗がつく。

テーマに対する参加者の知識レベルを意識する!

今回のように、プロジェクトがバラバラのメンバーが参加する場合、共通の課題をテーマにすることをオススメします。
特定プロジェクトの、具体的な課題をテーマにすると、発言の深さに差が生じてしまい、発言力の強いメンバーの意見が目立つようになってしまいます。
具体的なテーマでワークショップをしたい場合は、プロジェクトメンバーだけで実施しましょう。
もしくは、ワークショップは体験型のトレーニングなので、思い切って社会全体の課題をテーマにするといことも、良いと思います。


【NG】◯◯プロジェクトにおける、男性ユーザーの好感度を上げるアイディア
【OK】効率的かつ抜け漏れがないように仕様書の更新を管理するアイディア【OK】フラワーロス問題をテクノロジーで解決するアイディア

以上の3つを意識するだけで、ワークショップの質や、参加者の負担が大きく変わると思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
業務の合間を縫って参加してくれるメンバーに、意味のあるワークショップを実施することは、主催の責任だと痛感しました。
次回開催するときは、しっかりと反省を活かしたいと思います。
また、今後ワークショップの計画を立てる方に、役立つ内容になれば幸いです。

後日談

反省を踏まえて、同じメンバーでリベンジワークショップを実施しました。
今回は満遍なく意見を聞く動きだったり、議論が拡散しそうな時には脱線しないように話を戻したり、発言時に矛盾がないように気をつけたりしました。初回の気まずい空気が嘘のように、スムーズに進められたので、これをきっかけに、実践の場でも意識付けができたと思います!

参加メンバーの感想

役割を限定される事で、普段とは違う立場でのものの見方や考え方が必要になり、新たな「気づき」が生まれる可能性があると思います。
また、限られた時間の中で役割としての成果(発言)を出さなければならないので、 集中して意見を聞き取り、発言をする良いトレーニングにもなると思いました。

役割として、振られたポジションで話すのは、とても頭を使いました。
普段は固定のポジションで話すことはないので、意見がブレないようにすることが、意外と難しいことだと学びました。

オーディエンス役として見ているときは、司会で話すときの見られ方を改めて意識することができました。
司会はどちらの意見が優勢であるかが見えやすい立ち位置なので、自分が司会をするときも気をつけたいと思います。
私自身、こういったワークショップに参加することがなかったので、普段意識しない部分を意識できてよかったです!

頭をフル回転する時間になりました!
実業務では、あまり担当してこなかった司会役になり、ドキドキでした。
いざやってみると、ディスカッションがうまく進まない.…..!
参加者の意見の方向性を事前に知っていても、どのように意見を振って議論を進行させると、時間内に意見がうまくまとまるか、考えるのが大変でした。
また、WEB会議で実施したので、議論が白熱すると音声が被って発言しにくい状態に……。
実業務でも同じ経験があるので、議論の回し方とオンラインコミュニケーションの良いトレーニングになりました!

最後に

熱量の高いメンバーと「リベンジワークショップ」を実施できたことは、主催としても非常にありがたく、嬉しいことでした。
今回の、社内ワークショップ開催レポートは以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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