午前3時 無人の東京駅

人生初めての東京駅は無人だった。

UVERworldのライブのために訪れた東京。

スパで寝るつもりがふと東京のど真ん中を感じたいと思って深夜に荷物をまとめ散歩に出た。

東京タワーもスカイツリーも知らないが、何故か頭に浮かんだのは東京駅だった。

人生について考えながら歩き辿り着いた東京駅は警備のおっちゃんだけ。

大阪生まれ大阪育ちのおれがこの空間を一人で過ごすことに意味がある。

静寂。

この駅に降り立ち発っていった幾多の人々のドラマと歴史が、映像の早送りとなって自分の周りを駆け抜けた。

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