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ビジョン~計画~目的~目標~戦略―トヨタEV、サントリー中長期ビジョン~戦略の立て方

こんにちは。
就活モチスキゼミの山内 康義(やまうち やすよし)です。

今日6月13日の日本経済新聞を読んで

①夢を実現するための
「ビジョン」(志:あるべき姿、未来像)を描くこと。
②「ビジョン」をめざして「未来構想」「計画」をたてること。
③「未来構想」「計画」を実行するための「目的」「目標」を
 どうするのか。
④「目的」「目標」を達成するための「戦略」「戦術」を
 どのように立てるのか。

4つの具現化プロセスが大切であることを痛感しました。
では、4つの記事から考えてみましょう。

その①「ビジョン」…朝刊1面トップは、
「トヨタが全個体電池EV—充電10分で1200キロ27年にも投入」です。

日本の持続的成長にも大きく影響する世界のトヨタが、
テスラ、中国メーカーに出遅れているといわれた次期主戦場のEV(電気自動車)市場で巻き返す秘密兵器になると期待していましたが、順調に研究開発が進んでいるようで、我が事のように、うれしかったですね。

トヨタのビジョンは〇〇です
その先のことまで考えているのがトヨタであり、
水素自動車も期待されます。

その②「計画」…
文化面の日経の看板記事「私の履歴書」では元サントリー〇〇
現第一三共常勤顧問の中山譲治さんの「10年後へ会社の成長描く」で、
当時の長期ビジョン「“夢2001」でkeyコンセプトとして5つあげている。

●生活ソフト(生活を楽しむためのソフトウエア創造・提供)
●先端技術(ライフサイエンス・バイオ技術)
●トランスナショナル(複数国にまたがる生産・販売、管理の体制)
●分権ネットワーク(親会社と子会社が対等に協働するグループ経営)
●イキイキ(活力あふれる職場づくり)

中山さんは、現在でも経営を5つのコンセプトから見立てるそうだ。

その③「目的」…
医療・健康欄「こころの健康学」で認知行動療法の研修で、
ある吃音の国語教師の報告から、

●絵本の読み聞かせで、どもって読み進められなくなり、生徒たちがざわついて、惨めな気持ちになった経験に話してくれた。

●辛そうだったので共感しながら行動療法の大野先生は
「なぜ国語の教師になり、読み聞かせしようと思ったのか」という
原点=「目的」について問いかけると、

●国語教師の絵本の読み聞かせの目的は「吃音に苦しむなかで言葉の美しさを感じるようになり、それを伝えたいと考えからと語った。

●改めて読み聞かせの現場の話を聴くと、先生がスムーズに読み進められなかったとしても、「言葉について考えてほしい」という最も大切な思いが、生徒たちに届いたそうだ。

その④「戦略」…
朝刊1面コラム「春秋」では、

ロシアの侵略を受けたウクライナが反転攻勢に出始めたことについて、
「戦略」をあらわしたクラウゼヴィッツの名著『戦争論』
引き合いに出して

●「攻撃は最大の防御」といわれるが、防御は攻撃より強力な戦争形式であるという。

●攻撃側は侵攻を続けるために、大量の資源をつぎ込まざるを得ない。
●国民の支持を得て、守りを固める防御側が有利との見立てだ。
●防御側は、敵の攻撃をいなしつつ、鋭く反攻に打って出る。
●攻撃側がの攻めがピークアウトする局面で戦闘が消耗した末に、
攻撃することが効果的であるからだ。

以上、まったく異なる業界・立場の記事を集めましたが
トヨタもサントリー、第一三共製薬、学校教育の先生も、
そして国家においても、ビジョン~計画~目的~戦略のそれぞれの考え方と一連のブレイクダウンが重要です。
どうぞ、
就活、転職、社内で奮戦する若手社員の皆さんも練ってみてください。

※日経新聞に感謝。
日経新聞電子版を購読することをおすすめします。
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ご精読、どうもありがとうございます。
毎日コツコツ進めていきましょう!
就活モチスキゼミコーチ 山内康義

1.①「ビジョン」…トヨタ、27年にも全固体電池EV投入
充電10分で1200キロ 量産技術の開発急ぐ

2023/6/13付 日本経済新聞 朝刊

<リード文>
トヨタ自動車は2027年にも次世代電池の本命とされる
全固体電池(総合2面きょうのことば)」を搭載した電気自動車(EV)を投入する。

10分以下の充電で約1200キロメートルを走行でき、航続距離は現在のEVの2.4倍に伸びる。

、今後は量産化に向けた技術開発を急ぐ。
実用化すれば、EV市場の勢力図を塗り替える可能性がある。

<引用>

2.「計画」…私の履歴書中山譲治(12) ビジョン 10年後へ会社の成長描く 社長の質問に力が湧く

2023/6/13付 日本経済新聞 朝刊

<リード文>
サントリー財務部で上司だった木下毅部長が企画部長になられたので懇願して私も企画部に移り、念願かなって中長期計画の担当となった。

ビジョン「“夢”2001」はサントリーの社内報『まど』でも紹介された
主力のウイスキーの国内消費は減少が続き、新たに計画を作っても数字がずれてすぐに役に立たなくなるのは目に見えていた。

そこで、
思い切って数字のない「長期ビジョン」を作ることにした。
重視したのは時代の流れを把握し、10年後に世の中がどう変わっているかを描き出すこと。

その中で経営にとって重要な概念を明らかにし、さらに成長し強くなった会社の姿を見せることだ。
(第一三共常勤顧問)

3.「目的」…こころの健康学目的を意識、気持ちも軽く

2023/6/13付 日本経済新聞 朝刊

<リード文>
韓国での国際学会の発表が終わった
発表前は心配だったが、私が伝えたかったことを伝えることはできたと思った。不安が続くとき、予測と結果を並べてみて思ったほどひどい結果にはならないことを確認できれば、少し自信がわいてくる。

自分の行動の本来の目的を意識できると気持ちは軽くなってくる。

<引用>
今回の体験を書いていて、10年以上前に呼んでいただいた日本吃音(きつおん)臨床研究会の合宿を思い出した。

吃音の人たちばかりが集まって1泊2日で体験を共有し合っていた。
その合宿で私は認知行動療法の考え方を紹介し、みんなの前である吃音の人と認知行動療法のロールプレイを行った。

その人は国語の教員で、
授業中に絵本の読み聞かせをしたときの体験を報告してくれた。

途中までスムーズに読めたが、クライマックスのところでどもって読み進められなくなったという。
生徒たちがざわつき、その人は惨めな気持ちになって
「こんなことをしなければよかった」と考えたという。

辛そうだったので、その気持ちに共感しながら
「なぜ国語の教師になり、読み聞かせをしようと考えたのか」を尋ねた。

するとその人は
「吃音に苦しむなかで言葉の美しさを感じるようになり、それを伝えたいと考えたからだ」と語った。

あらためて読み聞かせの現場の話を聞くと、
教室は騒がしくなったが、言葉について考える雰囲気が生まれていた。

スムーズに読み進められなかったとしても「言葉について考えてほしい」という最も大切な思いが、子どもに届いていたことがわかりうれしくなった。
(認知行動療法研修開発センター 大野裕)

4.「戦略」…1面コラム春秋

2023/6/13付 日本経済新聞 朝刊

<引用>
攻撃は最大の防御、という。
だがプロイセンの軍人クラウゼヴィッツは著書「戦争論」で、防御は攻撃より強力な戦争形式だと説いた。
攻撃側は侵攻を続けるために、大量の資源をつぎ込まざるをえない。
国民の支持も得て守りを固める防御側の方が有利との見立てだ。

▼もちろん、ただ守っているばかりではいかんともしがたい。
敵の攻撃をいなしつつ、鋭く反攻に打って出る。
それこそが「防御の真諦なのである」(篠田英雄訳)。
逆に攻撃側にとって要注意なのが、攻めがピークアウトする局面だそうだ。それまでの戦闘で消耗した末に、防御側から反撃を受けることになるためという。

▼世界中で読み継がれ、
日本では森鴎外も邦訳に携わった名著が世に出て約200年。
欧州の戦乱を見つめ続けたクラウゼヴィッツなら、今後の展開をどう見通すだろうか。ロシアの侵略を受けてきたウクライナが、本格的な反転攻勢に出始めた。南部や東部で進軍を試み、ロ軍側との間で激しい戦闘が起きていると伝わる。

▼戦況は偶然に左右されやすく
「戦争は一種のばくちだ」とも同書は論じる。予測は難しいのだろう。

それでも、人々の命を賭すばくちに走った独裁者の勝ちだけは絶対にのめない。「思慮に富み、大勢を概括的に通観でき、冷静な人物」。
戦争論が掲げる望ましいトップの像だ。
そんな知性を欠く侵略者は、退(ひ)くほかない。


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