見出し画像

New York での衣替え

衣替えは、日本の生活に染み付いてきた、季節のしきたり。

6月になると、学校の制服も夏服に代わる。クリーニング屋さんが忙しくなり始める季節でもあります。

私も、日本にいた頃は、年に2回の「衣替え」をしていました。


あれっ?もう夏服・・・

ニューヨークで暮らしていて、季節の変わり目が近づいてくる度に、いつも思う事があります。

「なんで、こんな急に、夏の(冬の)格好ができるんだろう。」

例えば、今年の4月に気温が急に28ºCまで上がりました。今年はわりあいと、寒暖の差が大きかたのですが、それでも平均的には、12~3ºCくらいだったと思います。

いきなり夏日が来て、道ゆく人は、タンクトップにビーサンとか、サンドレスに夏のサンダルみたいに、完全に夏に対応してるんです。

その逆もしかりで、まだ冬には早い時でも、急に寒くなると、ニューヨーカー達は、ちゃんとダウンとか、冬のコートを着ている。毛皮まで、着だす人も出てくるほど。


夏服と冬服

基本的に、ニューヨーカー達にとって夏服と冬服を入れ替える「衣替え」の感覚は無いし、習慣も無い。

例えば、上からはおる、ジャケットや、コート。単純に暑くなってくれば、もう着ないし、寒くなれば、又はおる。そんな感じ。そして、着ようと思って、汚れてるな、と思えばクリーニング屋さんに持っていく。こんな感覚。

そういえば、初めてアメリカ人の自宅のクローゼットをのぞく機会があった時にも、長袖と半袖が、一緒に吊るしてあって、1年中の洋服を全部見たなって感じでした。クローゼットの中の床を見ると、ブーツもサンダルもスニーカーも全て、まとめて収まっていたし。



ズボラ感覚

私は、この「衣替え」にどう対応しているのかといえば、やらざるを得ないからやっている。という感じです。

住んでいるアパートは、本当に狭い sudio =ステュウディオ(寝室の区切りがなく、バスルーム・クローゼット以外のすべての空間がつながっている、間取り。)なので、1年分の洋服を全て、洋服ダンスや引き出しに、収納するという事は不可能です。

そこで、季節外の衣類は、スーツケースや、箱などに、こと細かく区分けされて、地下の倉庫や、クローゼットの奥の棚、洋服ダンスの上など、使える空間を、最大限に利用して収納しているわけです。

この入れ替えが、かなり面倒になりだして、去年はパンデミックを理由に、きちんとした格好をして外出する事など、殆どなかったので、適当に目の前にあるものを着ては洗濯して、を繰り返していました。

これは、まさにニューヨーカーと、たいして変わりないです。ましてや、しまわれた洋服は、その季節が来ても、日の目をみる事なく、しまわれた状態のままで、かなりのズボラ感覚だなと、反省しています。



クリーニング屋の技術と自宅で手洗い

画像1

日本の、クリーニング屋さんを想像すると、絶対にがっかりします。ごく一般的な、Yシャツや、ポリエステル・ナイロンなどの素材だったら、そんなに気にすることなく、近所のクリーニング屋さんで、大丈夫です。

でも、少し高価な品であったり、装飾品がついていたり、素材が少々複雑だったりした場合は、念には念を入れて、きちんと仕上げられるかを確認しなければ、大変なことになる事もあります。

現に、マフラーがゴワゴワになって戻ってきたり、コートの中綿が、袖口でよってしまって、折り返し分がなくなってしまったりとか、ありました。

もうそうなってしまったものは、文句を言ったところで、元には戻らないので、料金を返金してもらっても、大損な訳です。

だからと言って、自称高級クリーニング店みたいな所に、依頼すると日本円で、何十万みたいな見積もりを出されたりします。

要は、日本ほどクリーニングの技術が確立されていないのと、一般的に、衣服の手入れに関する感覚は、かなり鈍いですし、クリーニング屋さんに対する、仕事内容の期待値が断然低いです。

こう言う事情もあり、こんなズボラな私でも、お気に入りの何枚かは、姉に勧められた日本の洗剤を使って、手洗いします。

アパートメントの laundry room (洗濯機・乾燥機が5〜6台づつ設置されています)の洗濯機は、脱水だけすることができないのと、干す場所を考えないといけないので、私にとっては、これまた面倒です。

全然機能的ではないですが、日本から買ってきた、「超特長伸び縮み式バスタオル用ハンガー」に、1枚づづ干しては、乾かすという作業を、繰り返してます。

でも、手洗い後のセーターが乾いて、洗剤の良い香りと共に、又元通りに、ふわふわの手触りを取り戻していることを感じると、日本の衣替えの習慣が、懐かしく思えてきます。

こういう洗剤一つとっても、日本の商品の質は、素晴らしいです。


懐かしい日本の衣替え

子供の頃を思い返すと、母が衣替えの季節になり、「防虫剤」をたくさん買ってきて、父の背広の衣装箱に、入れていた光景が浮かびます。

そして、その頃見ていた、テレビの『サザエさん』でも、お母さんのフネさんと、サザエさんが、
「母さん、今日はいい天気になりそうだから、衣替えができそうね。」
「そうだね。」
みたいな、会話をしながら、にたような事をやっていたな〜、と、遠い昔に思いをめぐらせたりして・・・。

こんな光景を、今のニューヨーカー達が見たら、どんなふうに思うのだろう・・・。

衣替えどころか、家の中でも「どすどす」と、土足で歩き回る生活習慣の中で、セーターを手洗いしたりする自分は、やっぱり日本人だな〜、と思ったりするのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?