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はじめての人、アダムとエバとは‥

さて、アダムとイヴの話は最も有名な話だろう。
旧約聖書「創世記」に登場する最初の人類である。
みんな大好きエヴァンゲリオンも元ネタはここにある。

このアダムとエバのエデンの園の話には、多くの謎が隠されている。

創造主神がこの世界を造り、その後に人を造った。
そしてエデンの園と呼ばれる神に祝福された国(天国)に住んでいたのがこのアダムとエバである。
これが今から約6000年前の出来事とされている。

***

エデンの園には二本の木がなり、命の木から好きなだけ実を食べていいと言われた。しかし、善悪の木からは決して食べてはならないと言われた。食べたら死ぬとさえ言われた。
これが神と人とのはじめての約束である。

しかし、蛇が現れてエバに惑わしをかける。
「食べても大丈夫、食べたら神のようになって善悪を知ることができるんだよ。」

エバは蛇の言葉を信じてアダムにも善悪の木の実を勧めた。そしてアダムとエバが神との約束を破る事になり、エデンの園から追放された。

***

大筋はこんな話だ。

さて、この物語にはいくつか問題が生じている。

勿論、約束を破った事自体が大きな問題なわけだが。
まずはじめに、実際にこの二人はこの後、死んでいないという点だ。しかし神が嘘を付くわけがない。つまり肉体ではない他の何かが死んだのである。

そして次に問題なのは、このような木がこの世界に存在していないということである。この話は霊界ではなくこの地上の世界での話であり、二人はまごうことなき肉体を持った人間である。
世の中ではこの木の実を林檎だと言う人が多いが、私は八百屋に行っても植物図鑑を読んでもそんな林檎を見た記憶がない。

更にもっと大きな問題を言えば、この二人が最初の人類であると言う話をよく聞く。私自身もはじめは騙された。しかし、よく考えてほしい。

人類の起源はもっと前のおよそ700万年前である。

小学校の授業でやった記憶があると思うが、人類の起源は猿人やアウストラロピテクス、ジャワ原人、ホモサピエンスといった方々だと実際に化石が発掘され証明されている。(小さいながらにこの授業はワクワクして楽しかったのを覚えている)
つまり、このアダムとエバが生きていた時代には他にも人類が既に存在していたという点だ。ではどういう意味での初めてなのか‥

このように、創世紀のはじまりの物語には多くの矛盾がある。


それを探るヒントが、この聖書の中にある。

詩篇78編には、
「たとえ話を語り、昔からのなぞを物語ろう」
とある。

つまり、このはじまりの物語には“秘密”が隠されているということである。

このように、聖書の面白いところは、実にこういうところにある。
文字通り読んでは理解できないのが、この聖書なのだ。

今でこそクリスチャンの専用書物のようなイメージが定着しているが、この本にはこれまでの人類史とこの先の未来史までもが書かれている。つまりこの地球に生きている私たち、人類全員に関係している内容の書物だということを忘れてはいけない。

そして、この書物に書かれていることがわかれば、今起こっているコロナや自然災害や戦争など…
この連発する大きな患難も乗り越えられるヒントがみつかるのではないかと思う。

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