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夜型の人は死亡リスクが高いのは、生活習慣が終わっているから

夜型の人は死亡リスクが高いのは、生活習慣が終わっているから

あなたはどれくらい夜更かしをしていますか?
毎日のように夜遅くまで起きていたりしますか? それとも、夜になるとすぐに寝ていますか?

夜更かしが健康に悪い、ということはよく聞きます。
では、どうして夜遅くまで起きていることが健康にマイナスの影響を与えるのでしょうか?
もしかしたら、夜遅くまで起きていると不健康になる理由が判明したかもしれません。

今回はヘルシンキ大学の研究をもとに、夜遅くまで起きているとマズイ理由について解説します。

・夜型の人は死亡リスクが高い?

研究者は、1981年から2018年までの37年間に渡って、23,854人のライフスタイルの追跡調査を行いました。
その中には、クロノタイプという項目もありました。

クロノタイプとは、生まれ持った睡眠のパターンのことです。
朝は早く起きる朝型や夜遅くまで起きている夜型といったタイプのことです。

アンケートでは、明らかに朝型、ある程度朝型、ある程度夜型、明らかに夜型の四つのいずれかで回答してもらいました。
そして、健康記録を分析して、クロノタイプで健康の違いを調べました。

結果
明らかに朝型と回答した人に比べて、明らかに夜型と回答した人は、死亡リスクが21%高くなっていました!

夜型の人は、朝型の人に比べて、死亡しやすいということです。

あなたは夜型ですか? 朝型ですか?
夜型の場合は、少しでも早く眠るように気を付けましょう。

・夜型の人が不健康なのはなぜ?

夜型の人が死亡リスクが高いというのは、
衝撃的な事実ですが、それだけでは説明がつきません。夜遅くまで起きていることが、どのように健康に影響するのでしょうか?

研究者は、さらに詳しくデータを分析しました。
最初の分析では、年齢と性別だけを調整していましたが、二度目の分析では、BMI、睡眠時間、教育レベル、慢性疾患、アルコール、喫煙などの要因も調整しました。

その結果、夜型の人の死亡リスクは、9%まで下がりました。

これは、一体どういうことでしょうか?

実は、夜型の人は、アルコールの摂取量と喫煙量が多いことが判明したのです。
お酒とタバコが健康に被害を及ぼすのは、周知の事実です。そのため、お酒とタバコが多い夜型の人は、死亡リスクが高かったのです。

研究では、アルコールを少ししか摂取しなくてタバコを吸わない人も分析しました。
すると、朝型と夜型で死亡リスクに差はありませんでした。

つまり、夜型の人が健康に悪いのは、健康に悪い行動をたくさんしている結果に過ぎなかったのです。

生活習慣が悪いから、不健康になっていたのです。朝型や夜型は関係ありません。

・夜型の人は注意が必要

研究では、アルコール中毒になるのは、朝型に比べて夜型が圧倒的に多いことがわかりました。
また、肺がんや気道がんによる死亡率も圧倒的に夜型が多いことがわかりました。

夜型の人は、アルコールやタバコを好きになる傾向があるみたいです。

とにもかくにも、夜型の人は、知らないうちにお酒を飲みすぎたり、タバコを吸いすぎているのかもしれません。夜型の自覚がある人は、飲酒と喫煙を自制しましょう。

飲酒と喫煙を減らすことができれば、死亡リスクやがんのリスクを下げることができます。
健康な生活を送るためには、禁酒や禁煙は大事です。

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