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身長を決める要因は何か?

身長を決める要因は何か?
マサリク大学の研究
対象者:世界105ヶ国の男性

・研究の意図
世界各国の男性の身長の相関関係を明らかにするのが目的です
環境的要因と食事的要因で、男性の身長に影響を与える要素を調べます

・研究の内容
世界各国から男性の身長に関するデータを集めて、分析しました
また、栄養に関するデータも集めました

・結論
判明した各国の男性の平均的な身長
一番高いのはフランスで183.8cm
一番低いのは東ティモールで161.6cm
日本は172.1cm(全体の真ん中くらい)

レバノンは175.5cm、カザフスタンは175.6cmと、アジア人より背が高い
アルジェリアは北アフリカの中で一番高く174.6cmで、ヨーロッパの中で背が低い国と同じくらい

東南アジアが背が低い地域
東アジアの先進国が真ん中
ヨーロッパが背が高い結果となった

環境による身長への影響
GDPの値(r=0.3)
国の豊かさは身長とそこまで関係はない

国の医療費の負担額(r=0.6)
そこそこの関係が見られた
(石油産出国などの国家の医療費の負担が大きい、一部の国家ではこの傾向は見られなかった)

5歳未満の子供の死亡率(r=-0.73)
子供の死亡率が高いと身長が低くなる

合計特殊出生率(r=-0.64)
子供がたくさん生まれる国では身長が低くなる
(子供が多いと子供に分け与えられるリソースが減ることが原因かもしれない)

都市化(r=0.58)
国が発展しているほど身長が高くなる

人間開発指数(r=0.8)
指数が高いと国が豊かで医療が充実している、さもありなん
(人間開発指数(HDI)とは、健康、教育、所得から国の発展具合を計る指標。生活の質を計れる)

栄養による身長への影響
肉全般、遠洋の魚、卵、乳製品(r=0.5)
タンパク源となる食事と関係が示された
特に乳製品は身長と大きな相関関係があった(r=0.79)

ヨーロッパ以外の国ではタンパク質の質より量が大事(r=0.71)
タジキスタン、イラク、アフガニスタン、ソロモン諸島などでは総タンパク質摂取量が少ない

各国の総タンパク質摂取量を増やす要因は、
一位が人間関係指数(r=0.81)、
二位が都市化(r=0.78)
三位がGSP(r=0.76)
この結果、UAE、クウェート、ブルネイはGDPに比べてタンパク質のん摂取量が少ない

お肉とジャガイモと乳製品を合わせて食べているのが一番よかった

とにもかくにも身長を伸ばしたければ、豊かな国に行って、タンパク質をたくさん摂ることである
ただ、大人になってから身長を伸ばすのは無理ゲーです
成長期の子供がいるなら、覚えておきたいです

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参考文献
Major correlates of male height: A study of 105 countries
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1570677X16300065

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