5人に1人は寒さにとびきり強い!
5人に1人は寒さにとびきり強い!
冬の寒い日に、タンクトップ一枚で歩いている人を見たことはありませんか?
その人は寒くないのでしょうか? それとも、何か理由があるのでしょうか?
実は、その人は寒さにとびきり強い遺伝子を持っている可能性があります。
5人に1人は寒さにとびきり強いことが判明しています。
今回は、寒さにとびきり強い人の特徴を解説します。
参考文献はスウェーデンのカロリンスカ研究所などの研究です。
・研究内容
18歳~40歳までの男性を42名集めて、冷水の中に入ってもらい、体温を下げた。
筋肉の活動やタンパク質を調べて、寒さに強い人の特徴を調べた。
・寒さにとびきり強い人の特徴
寒さにとびきり強い人の特徴は、αアクチニン3タンパク質の欠損です。
このタンパク質は、速筋繊維を強くしたり、収縮をサポートしてくれます。
速筋繊維は瞬発力を求められるスポーツに必要です。
短距離走などでは必須です。
しかし、αアクチニン3タンパク質がない人は速筋繊維が少なくなります。
その代わり、遅筋繊維が多くなります。
遅筋繊維は持久力に優れています。
寒くなると遅筋繊維は筋肉を収縮させて熱を発生させます。
そのため、寒くなっても体温があまり下がりません。
速筋繊維が多い人は、体全体を震わせて熱を生み出すことになります。
どちらのタイプも熱を生み出すことには違いがありません。
ただし効率や目に見えるかなどの違いがあります。
・寒さに強い人のメリット・デメリット
寒さに強い人のメリットは、寒さに強いことです。
冬でも暖房設備や防寒着がなくても快適に過ごせます。
また、持久力が高いので長距離走やマラソンなどに向いています。
寒さに強い人のデメリットは、現代社会ではあまり役立たないことです。
現代では暖かさは技術によって克服できますし、食べ物も豊富です。
そのため、寒さ耐性の能力は無用の長物かもしれません。
・最後に
冬でも寒い格好をしている人を見かけても、痩せ我慢してるとか、格好をつけていると思わないでください。
その人は本当に寒くないのです。見ているだけでこっちも寒くなりそうですが、逆です。
全く寒さを感じていない可能性さえ存在します。
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