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広告をたくさん見ると不幸になる

広告をたくさん見ると不幸になる
スイス・リーの研究

ここ数十年で広告の量は爆発的に増加している
しかし、広告の効果があるかは調べられても、広告を見ることでどのような体の変化があるかは調べられていない
ということで、スイスの保険サービス会社スイス・リーが広告と生活満足度に関する調査を行った

1980年~2011年までの研究を無作為にサンプリングして、ヨーロッパ27か国、90万人以上のデータを分析した

その結果、広告の量が多い国ほど、国民の生活満足度が低いことが判明した
GDPとの相関関係がないことも明らかとなった

仮に、広告費が2倍になると、生活満足度は3%下がる
数字で見ると、たったの3%だが、長い人生において、永遠に3%も生活満足度が低下したままだと、かなりの影響だろう
それに、広告の量が増えることはあっても、減ることはないので、生活満足度は下がり続けるだろう

3%という数字は、結婚が与える生活満足度の半分であり、失業した時に与える生活満足度の4分の1に相当する
人生の重要な出来事と比べられるくらいに大きな影響である

どうして、広告を見ると生活満足度が下がるのかと言うと、比較してしまうからだ
広告に出ている人と自分を無意識に比べてしまう
すると、自分なんてダメだ、と思ってしまう
人は幸せを相対に評価してしまう
自分より幸せな人を見てしまうので、自分は幸せではないと感じてしまう
結果として、生活満足度が下がる

要するに、広告を見なければいいのだ
サイトでは記事だけ見る、有料プランに加入して広告をオフにする、などの対策が人生を楽しむ秘訣だ

対象となったヨーロッパの国で広告が多く生活満足度が低かった国は、オーストリア、ベルギー、フランス、ギリシャ、クロアチア、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ポルトガル

広告が少なく生活満足度が高かった国は、チェコ、ドイツ、エストニア、フィンランド、リトアニア、ハンガリー、ラトビア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア

二つの中間の国は、ブルガリア、デンマーク、イギリス、スウェーデン、スロベニア、オランダ、トルコ、スペイン

移住の際は広告の量も気にしてはいかがでしょうか?
移住先が広告ばっかりだと、せっかくの移住も台無しです

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参考文献
Advertising as a Major Source of Human Dissatisfaction: Cross-National Evidence on One Million Europeans
https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-030-15835-4_10

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