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八重桜

私の田舎の実家の庭に
桜の木が3本ありました
毎年5月の中頃から下旬に
かけてその桜は咲いていました

「うちの桜
ずいぶん遅くに咲くんだね」

と祖母へ質問したのは
二十歳過ぎてから…
それまで、
桜の花の見頃が4月で
あること
その桜はソメイヨシノ
だと言う種類で、開花宣言
される桜の種類も
ソメイヨシノだったと言う事
知りませんでした

祖母は、
「ヤエだから遅いんだ」
と言ってました
私は、八重の漢字も
思い浮かばずヤエ?
何で?とも思わず
「ふ〜ん」
と答えるのでした

この時期になると
今は亡き祖母との会話を
思い出します
あぁ
今はまだ咲いていない
実家の桜
来月咲くかなぁ…
八重桜


さくら
西加奈子 (著)

スーパースターのような
存在だった兄は、
ある事故に巻き込まれ、
自殺した。
誰もが振り向く超美形の妹は、
兄の死後、内に籠もった。
母も過食と飲酒に溺れた。
僕も実家を離れ東京の
大学に入った。
あとは、見つけてきたときに
尻尾に桜の花びらを
つけていたことから
「サクラ」
となづけられた年老いた犬が
一匹だけ――。
そんな一家の灯火が
消えてしまいそうな、
ある年の暮れのこと。
僕は、何かに
衝き動かされるように、
年末年始を一緒に
過ごしたいとせがむ恋人を
置き去りにして、
実家に帰った。
「年末、家に帰ります。
おとうさん」。
僕の手には、
スーパーのチラシの裏の余白に
微弱な筆圧で書かれた
家出した父からの手紙が
握られていた――。

著者からのコメント

「さくら」は、ある家族の
物語です。
彼らは少し風変わりな五人と
優しい一匹。
色とりどりの春と、
屈託のない夏と、
センチメンタルな秋と、
静かな冬、
彼らに巡ってくる、
そして誰にでも巡ってくる季節の、
そしてその中で起こった小さな、
でも、かけねの無いある
「奇跡」の物語です。
だからこれはあなたの物語であり、
私の物語であり、
どこかで眠ってる誰かの物語
でもあります。
これを読んでくれたあなたが、
恋人に会いたくなったり、
お母さんに手紙を書いたり、
友達の肩を叩いたり、
そう、
いつもより少し優しくて、
暖かい気持ちになって
くれたなら、
私はとても幸せです。

さくら
西加奈子 (著)
Amazonより

どこかの知らない人の話が
懐かしく思えるのは、
自分もその昔経験した様な
懐かしさがあり、
今その人は、
どうしてるかなぁ?
そう思わせてくれる懐かしい
と言うか、
あの懐かしい人に会って
確かめたくなる本でした

Kindle版

Audible版


………………
自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

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