ひよっこ日本語ボランティア

2021年に独学で日本語教育能力検定試験に合格。得たものを少しでも役立てようと日本語ボ…

ひよっこ日本語ボランティア

2021年に独学で日本語教育能力検定試験に合格。得たものを少しでも役立てようと日本語ボランティアに参加することにしました。試験について、ボランティアの内容等を記載していきます。

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日本語ボランティアの始まり

こんにちは。初めての記事になります。 日本語ボランティアもこちらもひよっこレベルではございますが、 何かしらの鳥になって飛べたらと思っています。 始めた動機はシンプルです。 「生まれてからずっと積み上げてきたことは?」 日本語を話すことしか思い付きませんでした。 日本語を教えることが誰かの役に立つこともあるかもしれない・・・ そこから2021年の日本語教育能力検定試験を目指して1年独学で勉強しました。結果は合格でした。 ただ、あるのは知識のみで経験がありません。そこで

    • 日本語ボランティア:勉強の疑問

      「なぜ、勉強をするの?」 外国人の中学生たちから聞かれました。 彼らの言い分は、 「学校の先生は、勉強するといい未来にすることができると言う。 ただ、先生を見ているとお金持ちではないし、楽しそうではない。 勉強してもいい未来になっていると思わない。」 とのことでした。 大人にこうだと言われて、 疑問を感じたのは良いことです。 大人がいい未来を見せないと、 子どもが未来に希望を抱かないのは、 当然のように感じます。  私は勉強した人にしか見えないものがあると答えました

      • 日本語ボランティア:初めてのパターンに困惑

         先日参加した日本語教室での出来事。 なんで?と思ったことと、仮説を立てることにしました。 【出来事】  生徒は来日してすぐの中学生とそのお母さん。 お母さんはひらがなや挨拶といった初歩の日本語はわかる方でした。 勉強中の指示詞を一緒に学ぶことになり、 「これ、あれ、それ」に加えて、尋ねることができるように、 「指示詞 は何ですか?」→「指示詞 は〇〇です。」を 3人でクイズ形式で行いました。  その後、お母さんは離席し、2人になりました。 中学生の方はほとんど何もわから

        • いざ、取り出し授業へ

           先月から中学校の取り出し授業に参加することになりました。 小学校の放課後日本語教室に対し、わざわざ授業中に取り出すので、 日本語の勉強をしっかり行うものだと思っていました。  しかし、始まってみると勉強というより、 憩いの場のようで、何が身につくのか疑問に思いました。 日本語のスキルを上げるために取り出すのか、 精神的な負担を和らげるために取り出すのか、 目的がよくわかりませんでした。  高校は違う国の学校へ行きたいと言う生徒もいました。 その生徒にとって、中学3年間の

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        日本語ボランティアの始まり

          生活保護が水を差す

           ボランティアの帰り道、一台の街宣カー。 おじいさんが一人、車を走らせていました。 「外国人は日本人同様の生活保護を受けることはできません。 最高裁で判例もでています。自国の大使館へ行って支援を受けてください。」 最高裁の判例を自分の都合よく解釈している気がします。 生活保護法の「国民」の中に「外国人」が含まれないというだけで、 自治体の裁量で生活保護を受けることはできると思うのですが・・・ そこは生活保護というよりも人道支援に近い保護な気がします。 むしろ、誇れるところ

          日本語ボランティアの形

          ネパールの家族が多く所属するボランティアへ 参加をしました。 小学生以上の子供が勉強する部屋と、 大人が勉強する部屋。 どちらも楽しそうに取り組んでいました。 そう、楽しそうなんです。 同じ出身、同じ地域の方が多いので、 ネパール語で話し合って、日本語の勉強はどこへ? といった感じです。 日本語ボランティアを立ち上げた方は、 非常に熱意があり、一生懸命準備をしています。 ですが、ボランティアにくる方はそうではない。 この温度差が、現場をぬるま湯にします。 日本語を真剣に

          日本語ボランティアの形

          日本語教育能力検定試験:         試験Ⅱ 問題1はサービス問題?

          試験勉強をするにあたって、私は過去問を解く方法をとりました。 ヤフオクやメルカリから過去問を購入し、 ネットで解説を見ながら、せっせと取り組んでいました。 中古の本なので、様々な書き込みがありました。 その中でも聴解問題の1については、 これで解けるのか?と疑問が起こりました。 こんな感じです↓ 下線部を聴かなければという想いが強いのでしょう。 しかし、解き方はもっとシンプルです。 ポイントは2つあります。 1.音声は2回読まれること。 2.選択肢は4つ。 それ以

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          日本語教育能力検定試験:         試験Ⅱ 問題…

          日本語教師 or 日本語ボランティア

          先日、初めてオンライン日本語教師の面談をしていただきました。 自身の強み、弱み。 志望動機や採用先の魅力。 短い時間の中で、いくつかの会話をしました。 日本語ビジネスに弱腰な私は、 ボランティアの方が合っているかもしれないと 感じた面談でした。 ボランティアは社会の問題に触れる日本語である一方、ビジネスは教育としての日本語のように感じました。困っている人たちなので助けてほしいとは、面談で一言も言われていません。何ができるか、なぜここを選んだのか、企業側にとって使えるかど

          日本語教師 or 日本語ボランティア

          日本語教育能力検定試験 グループで勉強するということ

          受験した時の小論文は、反転授業がテーマでした。 帰り途中に「反転授業って何?全然書けなかった。」と 話しているグループがいました。 私は独学でしたので、こういった振り返りをみんなでできるのは うらやましく思いました。その一方で、疑問を感じました。 「なぜ、たくさんいるのに誰も知らなかったのか?」 グループで勉強するということは、お互いの知識を共有することです。 全員が同じ勉強をしていたら意味がありません。 1×1=1 どれだけ数を集めたところで結果は同じ。 異なる勉強を

          日本語教育能力検定試験 グループで勉強するということ

          日本語教育能力検定試験 過去問題集の活用

          過去問の点数と理解度は比例しない。 私の実感です。 試験に向けて、5冊分の過去問を解きました。 1回目は半分から6割くらいの正解率でした。 繰り返すと、正解率が8、9割くらいに上がっていきました。 しかし、6冊目を手にした時、 表記が異なるだけで間違える。 何を言っているか分からなくなる。 こういうことがありました。 例えば・・・ 上記問題はどちらも1番が正解です。 過去問を解くのはインプットまで。 試験対策に必要なことは、 アウトプットできるか否かだと思いました。

          日本語教育能力検定試験 過去問題集の活用

          日本語教育能力検定試験 受験の前に考えよう

          ボランティアで一緒に日本語を教えている方の中にも、 日本語教師になりたい、検定試験を合格したいという方がいます。 そこで聞く会話に疑問を感じることがあります。 【仕事が忙しくて、勉強する時間がない】 日々の積み上げが大事な日本語教育能力検定試験。 残念ながら、上記発言の方が積み上げているのは、 今の仕事の知識と経験であり、 試験とは関係のないことに多くの時間を使っています。 それなら、日本語学校等へ転職をし、 必要な知識と経験を得ていくほうが良いのではないでしょうか? 仕

          日本語教育能力検定試験 受験の前に考えよう

          外国人児童の日本語ボランティア 5

          3月になると、小学6年生は卒業を迎えて、 同じ場所では会えなくなります。 正直なところ、日本語を覚えてもらうことや、 勉強ができるようになるといった、与えたものよりも、 もらったものの方が大きかったように思います。 ブラジル籍の子供たち。 ポルトガル語を覚えるきっかけをいただきました。 「絵が上手」と言われれば、もっと上手になりたいと思いました。 そこへ行けば元気をもらって帰ってきました。 外国人との垣根を取り除いてくれました。 充実した1年間でした。 あと1回、何がで

          外国人児童の日本語ボランティア 5

          大人の日本語ボランティア 4

          今回はベトナム人の男女3人に 希望・願望の表現「~たい」を説明しました。 まず助かったのは、3人ともほぼ同じくらいのレベルで、 同じ内容を一生懸命学ぼうとしてくれたことです。 その中で気になることが2つありました。 ①説明中のできごと  自分の希望を伝えるときに「~ます」から「~たい」に変換する旨、 説明をしている時、どんなことでも「はい」と言っていました。 本人はあいづちとしての「はい」のつもりだったのかもしれません。 ただ、私の方は「分かっているのか?」と不安になり

          大人の日本語ボランティア 4

          日本語教育能力検定試験 問題の作り方

           こんにちは。今回は当検定を受験するにあたって、 ふと思ったことをシェアしたいと思います。 おかしな発想かもしれませんが、何かのきっかけになれば幸いです。  この検定に限ったことではないですが、 検定試験を作る方はどんな方なんだろう?と ぼーっと考えることがあります。 答えは大体同じです。 ①自分よりも日本語教育の知識がある。 ②自分よりも日本語教師の経験がある。 ③自分よりも日本語LOVE。 ん?ということは、 日本語教育能力検定試験の問題=知識+経験+LOVE これ

          日本語教育能力検定試験 問題の作り方

          大人の日本語ボランティア 3

          今回は台湾の男性と学習しました。 彼は普通に日本語を話し、細かい言い回しなどもできる。 教えることもなく、教わることもなく、 「何をしましょう?」と言うと「雑談で」との返答。 そんな中、困ったことが起こりました。 ・二人とも声が小さい 周りでも様々な方が会話をしているため、 何を言っているのか聞き取りにくく、 その対応をどうすればよいかわかりませんでした。 1.大きい声で話しましょうと伝える。 2.何を言っているかわからないことを伝える。 3.聞こえているふりをして

          大人の日本語ボランティア 3

          大人の日本語ボランティア 2

          JLPT 日本語能力試験 の N2 合格を目指しているベトナムから来た女性。 読解が難しいとのことで、長文問題のコピーを持参しての学習。 私は概ね初級の大人や子供を担当していたので、 中級の方との学習は難しいと感じました。 うまく言葉で表現できませんが、 初級の方は日本語を覚えたいと意欲的ですが、 教えてもらう受け身な姿勢で、こちらから動き出すイメージ。 中級の方は目標を自分で決め、それを達成するために意欲的で、 ボランティアは補完するために利用しているイメージ。 そのため

          大人の日本語ボランティア 2