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嫁 姑

久しぶりに学生時代の友達と難波でランチ。
予約をしてくれていた店は、隠れ家風のごはん屋さん。
靴を脱いで板張りの廊下を進むと小さく4人掛けの席があります。
女性好みの昼御膳が運ばれてきました。その後はお決まりのティータイム。ケーキは必ず!

近況報告は仕事、家族、そして体の不調と大体決まっていますが、
優等生だった彼女はやはり堅実な人生を送って来たようです。

親を見送りつい最近義母も…。なんと義母とは45年間同じ屋根の下、いろいろあっても最後には「ありがとう」と言われた一言で帳消しとなったそうです。

介護の毎日は早く楽になりたいと呪文のように毎日思っていたのに、世話をする相手がいなくなるとぽっかり穴が開いたようで何ともむなしい毎日を過ごしているようです。

本当の親子に見えたらしくご主人は養子だと思っていたとも言われたそうです。

今や核家族が多くなって、お互いの実家に里帰りの時はそれぞれが別行動。
私たちの年代からしたら考えられないことですが、それは今の夫婦の考え方。お互い気を使わなくていいし、真ん中で板挟みの気をもむこともないので、のんびりできるということだそうです。

どちらがいいとは言えませんが、家族として一緒にそれぞれの実家に帰ることがそれほど重要ではなくなったということでしょう。

第二の息子には私も最初は気を使っていました。お客様扱いをしていました。何も本当の家族のようにしようとは思いませんが、せっかく縁あって家族の一員になってくれたのですから、年に数度の再会は楽しみたいものです。今はすっかりなじんでくれて嬉しい限り崑毛先に行くと!

娘に聞くと彼女も最初は婚家先に行くと緊張したけれど、「エプロンを持って行って義母さんの手伝いをしてごらん」と言う私の言葉どうりにしたところ 女同士、回を重ねるごとに距離が縮まったそうです。「思っていたほど怖い人ではなかったわ!」とも。小さい時の話も聞けて面白かったそうです。

嫁と姑と言う言葉はもう死語になったのでしょうか?
可愛い息子を取られたような少々ヤキモチもあって息子に嫁の愚痴を言う母親、困り顔の息子。

台所に立つ嫁をいびるというのはなんだか以前テレビドラマでよく見た光景ですが、今や嫁の方が強そうです。

子どもの子育てに昔のやり方を強要して煙たがられたのはずいぶん昔の光景のようです。今のママたちは情報が豊富でなんでもよく知っています。

あれやこれやあっても女同士。
私は義母との生活は1年ほどでした。可愛い息子を取られたような寂しさを理解はできますが、私も若く相容れないものがありました。

今ならもっといろんな話が出来るのにと義母の好きな梨が出回ると思い出します。

今日もいい日にしましょう!







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