史上最強の哲学入門(飲茶/著)【書評】
どうも、Webライターをしているひがしです。
今回は、こちらの本で書評を書いてみました。
本書は全四章で構成されていて、一番面白かったのは第二章の「国家の真理」です。
面白いと思った理由は以下のとおり。
この記事では、本書を読んで感銘を受けた「民主主義」「資本主義」「共産主義」について紹介します。
哲学や政治経済に興味のある人は、続きを読んでみてください。
民主主義のメリット・デメリット
日本でも採用されている「民主主義」ですが、メリットもあればデメリットもあります。
民主制は公平な政治決断はしやすいですが、支配者である民衆が堕落した場合は、政治の腐敗を招きやすいです。
みんなが政治に無関心になって、大衆感情やノリだけで投票してしまう場合もあります。
みんなで決めるから誰も責任を取らなくなり、めんどくさいことは全部政治家に押しつける。
汚職があると文句だけ言って、自分では何も考えようとしない。
民主主義は公平に投票できるのはいいですけど、上記の問題もあります。
政治の腐敗を防ぐためにも、ぼくたち国民が責任をもって投票することが求められます。
資本主義とは
資本主義とは、資本を増やしながら経済の成長を促す仕組みで、日本やアメリカなどの先進国で採用されています。
みんなが頑張ってお金を稼ぐことで経済が成長しやすい一方、金持ちと貧しい人の二極化になりやすい問題もあります。
資本主義が人気になった背景
現在につながる経済社会の流れを生み出した人物がイギリスの哲学者「アダム・スミス」です。
この人は経済学に旋風を巻き起こし「経済学の父」とまで呼ばれています。アダム・スミスが世に出る前は、以下の考え方が世界の常識でした。
上記の考えをもってる人は、現在の日本でも多いでしょう。
「お金儲けは卑しい行為」という当時の常識に、アダムスミスは以下のように反論しました。
なぜお金儲けに走ることが、みんなの幸せにつながるんでしょうか?
アダム・スミスは以下のように考えました。
アダム・スミスの思想は、画期的でした。
18世紀初頭、ちょうど産業革命が始まった時期と重なったこともあり、アダム・スミスの思想は広く受け入れられました。
こうして、現在の資本主義経済が成り立っています。
共産主義の台頭
アダム・スミスにより資本主義が広がったことで、国の経済は発展していきました。
一方で、資本家と労働者の貧富の差が広がり、社会問題が起きました。
共産主義とは「みんなが平等な理想郷」を目指した仕組みです。
「国が資本家を含む全員の財産を取り上げ、各個人に等しく分配すれば、格差のない平等な社会ができるだろう」と考えたんです。
共産主義2つの問題点
一見よさげな仕組みですが、結果は散々でした。
問題はいろいろあるものの、主に以下2点に絞ります。
①平等なんてウソだった
平等なんて、しょせんウソだったんです。
階級や差別をなくした平等社会という理想を掲げて作られましたが、国家の実験を握っているのはあくまで「共産党官僚」です。
そして、官僚たちが何をやったかといえば、自分たちの思想に従わないものを弾圧するという「恐怖政治」でした。
こうして、民衆は秘密警察に怯えながら国家の指示に従い、黙々と自分の役割をこなすというひどい生活を送ります。
もはや「理想の平等社会」というより、ただの刑務所です。
②平等だから、みんなやる気をなくしてしまった
平等を目指した結果、みんなやる気をなくしました。
実際、共産主義国家の生産力や品質は低下の一途をたどり、経済状況は悪くなる一方でした。
結局、共産主義を採用した「ソビエト連邦」は、自らの不合理さを認めて破綻を宣言し、1991年に解体することになりました。
こうして共産主義は衰退の一途をたどり、資本主義を採用している国が多いのが現状です。
おわりに:哲学は面白い
本書は「マコなり社長」がおすすめしてたので買いましたが、面白かったです。
自分が考えたこともない発想が山ほどあり、多くの視点を得られました。
また、政治経済についてあまり勉強してないので、新鮮でした。
本書が面白かったので、また時間があるときに哲学本を読みたいと思います😌
おわり
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