riisa

20代後半のレスビアン です。思ってたよりとっつきやすいねって、よく言われます。

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20代後半のレスビアン です。思ってたよりとっつきやすいねって、よく言われます。

最近の記事

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3、4ヶ月ほど前から夜眠れない日がポツポツと 増えてきた。 今までの自分にとってはあり得ないことだ。 遠足の前日、就職試験の前日、友達や家族と喧嘩した日の夜等、どんな日でもモヤモヤやワクワクを抱えながらベットに入ると大抵、いつの間にやら眠って朝を迎えることができていた。 眠れない日の夜は、時空が歪んだのかと思うくらい時間が経つのが遅くて早い。 早く寝なくちゃと思えば思うほど、夜は早くすぎ 窓の外は白んでくる。 こりゃ、無理だ。眠れん。と諦めの境地に至ると、時間の流れが途端

    • 好きこそ

      初めて就職したときの話を書こうと思う。 そのお店を知ったのは社長のコラムをたまたま雑誌で見つけたという何でもない理由だ。しかし、私はそのコラムを読み感激し「この人みたいになりたい!ここに行かなきゃ!」と今思うと恥ずかしいくらいにまっすぐな思いを胸に抱いた。 週末には雑誌を片手にど田舎から片道2時間半かけてその憧れの場所に降り立った。 店内に入ると長身の店員さんがにこやかに「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。 「うううううううわああああああ、雑誌で見たやつ――――本

      • 背中にドロップキック

        昔から悩みやすいたちだった。 人が気にしないようなことをうんうん、うんうん悩んであれもこれもすべてがぐちゃぐちゃになるくらいまで考えてしまう。 元来の性格や思考の癖みたいなものもあると思うのだが、特に高校生の時期はそれがひどかった。 夜寝る前に「なんであの子はあんなことを私にいったのかな。」 「あれってどういう意味なのかな。」「みんなもこういうこと考えるのかな。」「私だけがこんな風に考えてるのかな。」と思考のループにはまり気づけば寝ている。 そんな風にして朝を迎えることがたび

        • あなたと私の、今の距離。

          例の7年間片思いした○○ちゃんと実は文通をしている。 途中、私がその当時付き合っていた彼女と同棲をする際に一度文通をやめてしまったが、通算3.4年くらいは手紙のやり取りをしていると思う。 最初に文通を始めたきっかけは大した理由ではなかった。21歳だった私はいわゆるブラック企業に勤めていて、朝は6時半夜は終わったら(タイムカードがなかった)という今思うと震えあがるような環境で働いていた。 そんな中でも寝る前の楽しみは本を読むことだった。 ある夜、いつも通り本を読んでいる

        ただ、上を見る。

          7年間ノンケに片思いして、告白した末にいろいろあって気づいたら結婚式に出席していた話

          〇〇ちゃんへ 今回手紙を書くにあたって 近況報告をさらっとしようかそれとも 結婚式の話を書こうか すごくすごく迷ったんだけど、 結婚式の事を手紙に書こうと思いました。 もしかしたら嫌な気持ちにさせてしまう 内容になってしまうかもしれないけど 最後まで読んでもらえたら嬉しいです (不愉快だったら、ビリビリに破いて捨てて下さい) 正直な気持ちを書くと、結婚式に参加する事は お返事をさせてもらった後もずっと悩んでいました。 何を着て行こう、どんな髪型にしよう、と 必要なものや

          7年間ノンケに片思いして、告白した末にいろいろあって気づいたら結婚式に出席していた話

          願い

          子供を持つということが、昔からよくわからなかった。 わからないという言葉が正しいのかは定かではないが、想像できない、思い描けないという ような形にならない思いは存在していた。 友人同士の他愛もない会話の中で、子供はほしいか、男と女どちらが良いか、何人ほしいかなどという女の子なら誰でも一度は経験のある話題。 その中で、いつも疎外感を感じていたようなことは覚えている。 彼女らと自分の前に目に見えない壁があって、まだ見ぬ遠い未来を思い描く優しいまなざしや希望をたたえた笑みを壁の

          その日は、きっと

          変わるのだろうか。 「無い」「ありえない」「あるはずがない」と何度も自分に言い聞かせてきたことが現実になるのだろうか。 どこかの国では「当たり前」となっていることが日本でも「当たり前」になる日が来るのだろうか。 自分が生きている間は無理だと思っていた。しかし、それを本気で叶えようとしている大人が存在する。 それだけで、胸が熱くなる。無条件に自分自身を肯定してもらえたような気になる。 好きな人と一緒にいられる。結婚できる。当たり前を勝ち取ろうと行動している人たちがいる。 出来

          その日は、きっと