見出し画像

体型

 200ⅹ年、15年ほど前の日記です。
 
 かなり前のことだが、将棋の故大山名人が、
NHKテレビの将棋解説で、面白いことを言っていた。曰く、
痩せている人は攻め将棋で、太っている人は受け将棋だと。

 確かに、大山名人は太り気味で受け将棋、
升田、塚田、花村は細めで、攻め将棋だと思い、そのときは納得した。
後で考えると、太めは大山だけだったので、
論理的には少しおかしいとおもうのだが、まあいい。

 今も将棋界では、太っている人は少なく、
痩せて頭でっかちの人が多いような気がする。
将棋の基本は攻めで、攻めを極めれば的確な受けも出来る
ということではないかと、
こじつけて考えるのだが、大山は異端児だったのかも。

 米長九段は、将棋は最も知的なゲームで谷川九段のお兄さんは
(アマ名人だったが、)弟ほど頭がよくはなかったので、
プロにはなれずに東大に行ったと言っていた。
米長ならではの言だが、ある意味でその通りだろう。
東大は努力すれば入れる人が多いが、
将棋のプロになるには、努力に加えて、
神経の研ぎ澄まされた天賦の才能、ひらめきが必要だ。

 話は変わるが、2,30年前の日本は、
太っている人が珍しかった。
米国に出張した時など、会う人、見る人の殆ど全てが
デブという印象が強く、この国の将来は怪しいと、思った。

 しかし、今の日本も、どちらかと言うと、太めが多く、
特に中高年は太め率がかなり高い。
だから、国としての発展は既にピークを過ぎて、
下り坂に差し掛かっているのかもしれない。
韓国や中国の上海なども、その面では日本を追いかけ、
太めが多くなったような気がするが、 どうだろうか。

 今の日本は、スリムは少数派で、私もその少数派だ。
太るかどうかは、食事と運動のバランスで決まるわけだが、
スリムは、あまり食べないか、胃腸が弱く、
食べた栄養分を充分には吸収できないのか、
のどちらかだと思う。

 太めの人が私を見て、
山で遭難した時は脂肪の蓄積のある方が生き残れるのだと、
悔し紛れに言うことがあるが、
私は、遭難しないことにしていると、答える。
まあ、確かに、食べた分を適度に脂肪で溜め込むのが、
動物としての本能なのだろう。

 胃腸が丈夫でないのは、多分に精神的なものがあり、
スリムな人には思い当たることがあるのでないか。
繊細とも、神経質とも言えるわけで、一長一短だが、
時として、太めの無神経さに、むっと、することもある。
細かい事は気にしない、多少の事は適当に誤魔化すと、
自らに言い聞かせている。

 勿論、以上は、あくまで一般論で、個々の特徴はそれぞれ、
太めで繊細な人も、スリムで、大雑把な人もいないわけではない。
念のため・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?