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あなたは、”侍”と”武士”の違いを知っていますか 〜現代に欠けている「名こそ惜しけれ」〜

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願い致します

正月は日本人にとっての、とても大切で伝統的な風習ですので、少し日本人の文化(魂)について考えてみます。

日本人の特性を語る際に、海外では「サムライ」「ブシドウ」が有名です。

しかし、日本人でも”侍”と”武士”の違いを理解している人は少ない。

「武士」は、刀を持って戦うことを生業としていた人々全般のことです。

「侍」は、厳密に言うと貴人に仕えるような高い地位にある武士に使われる言葉です。

現代風に言えば、”侍”とは武士の中の一部の役職です。

武士の「士」の字は男性を意味しており、武器を持って戦う”男性”のことを指しているのです。

侍は、身分の高い人の側に控える、及びお仕えする意味を持つ「候ふ」(さぶらう)という言葉が成り立ちです。

「見守る」、「見張る」に、接頭語、及び修飾語の「さ」を冠して「さもらふ」になったと考えられています。

日本の映画やテレビ・ドラマなどでは、ほとんど「お侍さん」と言っているようですが、厳密には微妙です。

故司馬遼太郎氏は、私が経営者として歴史から学ぶ際に、最も(ほとんど全て)愛読した歴史作家です。

その司馬史観として、有名な言葉「名こそ惜しけれ」があります。

「自分という存在にかけて恥ずかしいことはできない」という意味です。

武士道として日本人ルーツとなり背景となる心の持ち方です。

この「名」というのは名声欲の「名」ではなく、恥ずかしいことをしたら「あいつが」と言われるという意です。

戦後、欧米思考・崇拝が激しくなり、利権と名誉欲のためには人を騙してもいいという日本人が多くなったきたようです。

最近では、様々な企業や芸能界や政治・官僚分野でも、相次ぐ深刻な不祥事が湧き出すように告発されています。

特に、”エリート”と言われる日本の経営者・政治家・官僚・芸能関係者には顕著な傾向です。

また、歴史的に日本人を表現する際に重用される言葉、”大和魂”と”武士道”には違いがあります。

簡単に言えば、大和魂とは勇敢で潔い日本民族固有の”精神”、武士道とは忠誠や礼節を重んじる武士の”道徳”という違いでしょう。

英語だと、「the Japanese spirit」「the samurai spirit」となりますが、欧米人が本当の意味を理解しているとは思えません。

何故なら、日本と欧米は全く文明、文化、思想が違うからです。

さて、話は変わりますが、私は最近、その武士が使い魂が宿ると言われる”刀”に大変興味を持っています。

刀を所持する場合には、銃砲刀剣類所持等取締法があるので、警察署で「刀剣類発見届出済証」を申請が必要です。

日本刀の扱い 刃長が60cmを超える「太刀」(たち)や「打刀」(うちがたな)などの日本刀は、所持禁止の対象となっています。

現代の刀は全て観賞用です。

その刀の作成は分業化されています。

”刀匠”とは、主に刀の刀身を作刀する職人のことを指し、刀工、刀鍛冶とも呼ばれます。

刀は”研ぎ師”も必要です。

さらに、金工師・鍔工師の仕事は、鍔(つば)を含む様々な刀装具を制作する職人のことを指します。

興味ある方は、SNS(私はYouTubeが多い)でも沢山投稿されていますので、ぜひご覧下さい。

職人達の一心に”刀”に向かう姿は、まさに日本人の伝統的な物造りの”精神”や優れた”技術”の象徴のようで、とても感動的です。

歴代日本刀の最高傑作は、「天下五剣」です。

「童子切安綱」(どうじぎりやすつな)、「三日月宗近」(みかづきむねちか)、「大典太光世」(おおでんたみつよ)、「数珠丸恒次」(じゅずまるつねつぐ)、「鬼丸国綱」(おにまるくにつな)の5振。

東京・上野の東京国立博物館の総合文化展(常設展)の「名物 三日月宗近」

現在、日本には刀匠・研ぎ師・金工師・鍔工師がいらっしゃいます。

何よりも好ましい事は、若い世代がその伝統と技術を伝承していることです。

私は、近い将来、”刀”を購入しようと思っていますが、これから成長してゆく刀匠のものを考えています。

ちなみに、名刀と言われるものは、数千万や数億で取引されます。

専門的には、過去の名刀の作り方と現代は若干の相違があります。

私の購入の動機は、刀匠の優れた文化と武士・侍の大和魂を継承することが最も大切な、これからの刀匠の世代へのささやかな貢献と考えています。

最後に、私ごとですが・・・2024年の”心構え”として、とかく個人の利権や権益に左右されがちな自らを戒めるためにも、「名こそ惜しけれ」という言葉を心に刻み、この1年を過ごして行きたいと考えます。

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