今年も残り50日を切って年末ムードへ。
仕事も期末に差し掛かり、
人事評価や給与査定などのシーズンが到来。

そこで増えるのは1on1の面談だ。

ビジネスにおける1on1面談は
上司や部下の双方の信頼関係を
深めるために欠かせない機会。

今回はチームリーダーの観点で
チームメンバーとの1on1面談を
効果的にするための
テクニック3選をご紹介したい。

「アクティブリスニング」を実践する

アクティブリスニングとはいわゆる「傾聴」。

対話の中で相手の言葉をただ聞くのではなく、
メンバーの言葉に耳をしっかりと傾け、
理解して共感を示す。

そして相手が
「真に伝えたいことを引き出す技術」のこと。

リーダーとメンバーが話をしている際、
相手が話している間に自分の返答を考えがち。

アクティブリスニングでは
相手の話を遮らず、全ての注意を
相手の話に集中させることが大切。

これには相手の話のポイントを
言い換えたり、要約したりして
フィードバックを行うことも含まれる。

例えば、
仕事のストレスについて話があった場合

「具体的にどんな部分が
ストレスの原因になっているの？」

と、尋ねたりすることで、
プレッシャーの具体的な原因を明らかにする。

解決策を一緒に考えるための
出発点を作ることができる。

相手の感情や言葉の背後にある
言いづらいことを引き出すことが求められる。

相手の表情、声のトーン、
身振りからも多くを情報を読み取り、
それに応じて共感や理解のメッセージを
しっかり伝える。

その姿勢によってメンバーは話しやすくなり、
建設的な対話につながる。

アクティブリスニングを通じて、
メンバーとの信頼関係を一層強化し、
チームの生産性や満足度の高い組織を
作ることができる。

「質問力」を磨く

質問力はメンバーの自立的な思考を
促すための重要なスキル。

質問は単に情報を得るためだけではなく、
メンバーに自分自身や自身の業務について
深く考えさせるためにも有効なもの。

良い質問はメンバーが自分の内面に目を向け、
取り組んでいるタスクやプロジェクトに対する
アプローチを自ら再評価することを促す。

他人から指摘されるのではなく、
自らが反省点や改善すべき点を発見して
再発防止策も立案できると
成長の速度が加速する。

「なぜこの解決策を選んだの？」
「どのようにしてこの結論に達したの？」

プロジェクトやタスクなどの
振り返りを促す質問を丁寧に行うことで、
プロセスを見直す機会を提供できる。

成長に繋がる気づきを与える質問は、
メンバーが自分の思考や行動に
責任を持つことを促して成熟した判断力と
自己管理能力を発達させる。

その問答の中で生まれた
意見やアイデアを価値あるものとして
尊重しながら彼らの自信を育むことで
組織全体のイノベーションを促進できる。

質問力を磨くことは、
チームや個々のメンバーの潜在能力を
引き出して自己成長を促す機会を
提供することにつながる。

「目標設定」を共有する

1on1面談の対話から然るべき行動を
生み出すための強力なツールが「目標設定」。

目標設定を誤ると
無理難題を目指すことになりら
信頼関係が崩壊してしまうことも少なくない。

そんな目標設定を構築する際に
採用すると有効なのが
SMARTというフレームワーク。

・Specific（具体的に）
・Measurable（測定可能な）
・Achievable（達成可能な）
・Relevant（経営目標に関連した）
・Time-bound（時間制約がある）

「次の四半期内に新規顧客を10件獲得する」などのSMARTを意識した目標は、
管理するリーダーも達成を目指すメンバーにも
成果と締切期日が明確な為、
共通認識を取りやすい。

目標達成に向けて
メンバーの自発的な業務改善も促し、
仕事に対するコミットメントを高める。

設定した目標に対する
責任感を常に意識してもらうとともに、
定期的なフォローやサポートを行うことで
メンバーの自信やモチベーションを
高い水準で維持することもできる。

目標設定を通じて、
メンバーは目標達成に向けた
試行錯誤や進捗管理を学び、
モチベーションやコミットメント、
自尊心などを培うことに繋がる。

まとめ

1on1面談の個人間の信頼関係や連携力を
醸成する上において非常に重要なイベント。

当期のレビューと来季の目標を共有して
チームをパワーアップできるかは
面談の品質やリーダーの手腕に
掛かっていると言って良いだろう。

相手を理解して共感すること、
質問を通じて自立的な思考を促すこと、
そして共有された目標に向かって
共に歩んでいくこと。

これらのテクニックを用いることで
1on1面談はより意義のあるものになるはず。

年末の面談に向けて
気持ちの良い面談を行なう準備を始めよう。

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