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書評「意外と知らない赤ちゃんのきもち」(臼井隆志)

noteで文章を書くようになってから、いろいろな方のnoteを読ませていただいているのですが、特に面白いと思っていたnoteの1つがこちら。

最近の育児に関する本には、「赤ちゃんはこう育てるべき」「天才に育てる方法」といった内容は書かれているのですが、赤ちゃんのことをどう理解したらよいのか、どんなコミュニケーションをとったらいいのか、書かれている本は少ないように思えます。

コミュニケーションをとるためには、「相手のことを理解することが大切」と仕事の現場では言われているのに、赤ちゃんのことを理解する助けになる本は少ない。そんなモヤモヤを、このnoteは解消してくれましたし、今まで知らなかった気づきを与えてくれました。

幸運なことに、著者の臼井さんとは、その後noteボードゲーム部の活動を通じて知り合うことができました。

そして、臼井さんとあるきっかけでランチを一緒に食べたとき、そういえば著書を出版されていることを思い出し、読んでみることにしました。

前置きが長くなりましたが、本書「意外と知らない赤ちゃんのきもち」は、赤ちゃんの普段の行動にはどんな意味があるのか、どんなふうに世界をみているのか、など、赤ちゃんが世界を知ろうとする過程について、「赤ちゃん向けワークショップを開発・運営してきたワークショップデザイナーが解説した書籍です。

素直に自分の言葉で書かかれている本

本書は以下の8章にわたって、赤ちゃんのことを知るための手がかりを紹介しています。

第1章:赤ちゃんを観察してみる
第2章:赤ちゃんは予測する
第3章:赤ちゃんの世界の触り方
第4章:赤ちゃんが初めて歩くまで
第5章:赤ちゃんが大人に共感するとき
第6章:「探索」のためには、愛がいる
第7章:赤ちゃんの気持ちになってみよう
第8章:赤ちゃんと遊んでみよう

この本が素晴らしいのは、「著者自身の言葉」で書かれていることだと思います。

もちろん、本の内容が様々な文献や著名な方から学んだことを根拠にして書かれているというのは、文章から伝わってくるのですが、ただ学んだことを引用して書いているのではなく、著者自身が体験したこと、実感したことを、著者自身の言葉で素直に書いているのが素晴らしいと思います。簡単にできることではありません。

著書自身の言葉で書いてあるから、多くの人に読まれたのだと思いますし、出版に至ったのだと思います。

自分の子供が赤ちゃんのころに読みたかった

本書を読みながら、僕は我が家のやんちゃな娘たちが赤ちゃんだった頃を思い出していました。

我が家のやんちゃな娘たちは、赤ちゃんではなくなり、3歳の三女に至っては、1人でお風呂に入るようになり、「いまお風呂入ってるの!パパ入ってこないで!」と生意気なことを言うようになりました。そんな、やんちゃな娘たちの赤ちゃんの頃を思い出しながら読ませていただきました。

ただ、当時にこの本を読んでいたら、もっとコミュニケーションがとれたのかもなぁと思うとちょっと残念ですが。

全部読んでも90Pほどの書籍なので、あっという間に読めます。ぜひ読んでみてください。


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