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助けて下さい。友人の進化が止まりません


毎日note更新35日目。

先日、ラグビー部の友達2人と久しぶりに飲みに行った。

1人はこのnoteにもよく登場しているキャラ(ラグビー部時代、先輩や監督にキャラ作りしていた人)

もう1人はみんなから"おさる"と呼ばれている男で、その名の通りサルによく似ている。

おさるは実は一度このnoteに登場していて、初期の頃のこの記事

この中に出てくる新郎がおさるなのである。

このおさるという人、かなり変わった人である。

というか年々変わっていっている。

会うたびにどんどん進化していくのである。

出会った頃は真面目な奴だった。

確か中学時代、生徒会長もしていたはず。

高校3年間ずっと成績優秀だった。

そんな彼が約20年で劇的な進化を遂げた。

今や第30形態ぐらいになってる気がする。

いくつか進化の例を挙げてみよう。


・食べ方が変わった

高校の頃はいたって普通の食べ方だったと思うのだが、いつからか天下一武道会の時の悟空みたいな食べ方をするようになった。
ガツガツバクバクムシャムシャみたいな効果音がピッタリな食べ方である。
そして食べ終わった後は特大のゲップをする。
かなりワイルドになっている。


・いつの間にか一人称がボクに変わった

ずっと俺って言ってたはずなのだが気が付いたらボクに変わっていた。
周りのみんなからすれば違和感が半端じゃない。
ワイルドかと思いきやこれは紳士的になっている。


・「そやな!」や「知らんな!」など返答が基本的に一言になった。

年々しゃべる文字数が減ってきている気がする。
このままだと50歳ぐらいになったらあ!とかは!とか1文字しか話さなくなるんじゃないだろうか。


・ラインのやりとりムチャクチャ

数年前、みんなで待ち合わせするためおさるにラインを送った。

に「19時京都駅集合で!」

おさる「三条駅?」

に「いや、京都駅やな!」

おさる「三条?」

に「じゃあ三条駅集合にしよか?」

おさる「四条駅に行くわ!」

ムチャクチャである。

一体どこに集合したいねん。


これは彼の進化のごく一部である。

彼の進化は止まる事を知らない。

今日は一体どんな進化を遂げているのだろう。

僕はワクワクしながら待ち合わせ場所に向かった。


待ち合わせ場所にいたのはキャラだけだった。

おさるはちょっと遅れてくるらしい。

僕達は先に店を探す事にした。

最初に行ってみた店は店員さんが「団体のお客様がにぎやかでして、、」と中々聞いた事のない忠告をしてくれたので、これはよっぽどだと危険を察知した僕らは別の店に入った。

その店は客は僕らだけだったので、これなら密にもならないとそこに決めた。

そうこうしてるとおさるがやって来た。


原付で。


何でやねん。

久しぶりにちょっと飲もう言うて原付で来はったでこの人。

あんた飲めへんやん。


聞けば仕事が終わって大急ぎで原付をぶっ飛ばして来たらしい。

いや、そんな急がんでも、、、


おさる「今日は食べる専門や!」

そ、そうか、、、


おさるが「何でこの店にしたん?」と聞いてきた。

僕は最初の店のやりとりを伝えた。


に「いや最初行った店、店員さんが他のお客さんが"にぎやか"って言うててさ」

おさる「チーズチキンカツ!?」


いや、どんな聞き間違いやねん。

にぎやかとチーズチキンカツ全然違うやん。

文字も文字数も全く違うやん、カしか合ってへんやん。

やばい、今日もこれまた一段と進化してるぞ。


そうこうしてるとおさるは親子丼を1人で悟空食いしていた。

ガツガツバクバクムシャムシャ

まあ焼き鳥屋で何で1人で親子丼食ってんねんとは思うが、まあ今日は食べる専門やしなと思っていると

「何や!?」とおさるが叫んだ。

そして「入ってた!」と口から何かを出してきた。

とりあえず何で一言やねん。


おさるの口から出てきたもの、それは


金たわしの破片だった。


めちゃくちゃ危ない。

あわや大惨事である。

悟空食いと異物混入は相性悪すぎる。

よく飲み込まなかったものである。

それにしても親子丼に金たわして。

初めて聞く組み合わせである。


僕はおさるに店員に言った方がいいと言った。

するとおさるは

「でもな〜ボクこういうの苦手やからな〜」

とりあえずボクの違和感が凄いねん。


何やかんやでおさるは店員に言った。

おさる「これ入ってたんですけど」

店員「え、すいません!大丈夫でしたか!?」

おさる「はい、大丈夫っす!」

店員「すいません〜」

おさる「いえいえ!大丈夫っす!」


爽やか。

すっごい爽やかな短いやりとりで終わった。

あわや大惨事になりかけたのに。

何やこの爽やかな後味。

三ツ矢サイダーやないんやから。


結局親子丼取り替えも親子丼の料金マイナスもないまま僕らは店を後にした。

おさるは「ボクああいうのあんまりキツく言われへんからな〜」と言っていた。

おさるはこういう所は昔から変わっていない。

内容が内容だけにもう少しキツく言った方がよかったかもしれないが

人に対して優しい、この部分は変わってなくて良かった。

僕は少しほっこりした。


二軒目と言うほどでもないがキャラおすすめのカレーうどんを食べてから帰る事になった。

3人なのでうどんを2つ頼む事にした。

1つはカレーうどん。

もう1つはおさるがつけ鴨うどんを食べたいと言い出した。

しかしこれつけ汁は1つである。

1つのつけ汁でみんなで食べるのは今の世の中的にも良くないし、そもそもおじさん達が1つのつけ汁でうどんを食べている様はおぞましいものがある。

「別のうどんにしよう」と僕は言ったがおさるは諦められないようである。

おさるがこんな提案をしてきた。


「つけ汁三等分にしてもらおう!」


いやいや。

つけ汁三等分とか聞いた事あらへん。

どこの世界にそんなん頼む奴おんねん。


キャラはその手があったか!という顔をしている。

いや、何でお前も乗り気やねん。


僕は「店員さん困るやろうからそんなん言わんとこう」と言った。

するとおさるはこう返答した。


「こんなもんな、言うたもん勝ちやねん!」


それ親子丼の時言えよ!

何で今言うねん!

どこで言うたもん勝ち出してくんねん!

ここは"ボクあんまり言われへんからな"の方を出してくれ!


続けておさるが言った。

「これ職業病やねん!」


お前仕事、市役所やないか!

何で市役所職員が言うたもん勝ちなんねん!

あかん、全然意味わからへん!


おさる「すいません!つけ汁三等分にして下さい!」


言いやがった!

めっちゃ恥ずい!


店員さんは少し戸惑い店長に確認してくると言った。

そして少ししてから

店員さん「三等分には出来ますが、1つのつけ汁を三等分にしますので量は少なくなりますがよろしいですか?」

おさる「あ〜まあ、、、しょうがないっすよね、、、」


何で残念そうやねん!

当たり前やろ!

何でつけ汁三人分もらいたい感じやねん!

何やこいつ!


おさる「あ、あとトマトジュース1つ!」


急に何の注文やねん!

てかうどんにトマトジュースて!


少ししてトマトジュースがきた。

おさるがグビっと飲む。

「か〜!!マズい!!」


マズいんかい!

じゃあ何で頼んでん!

しゃべる事全部意味わからん!


しばらくしてうどんがきてみんなで食べ始めた。

僕が取ろうとしたうどんが思っていたより長くて取りきるのに苦戦した。

するとその瞬間

おさる「うどん切るハサミ頼もか!!」


やめろ!

何やうどん切るハサミて!

焼肉屋にたまにあるロングカルビちゃうぞ!

これ以上恥かかさんといてくれ!


おさる「すいません〜」

に「おい!!」


ハサミを何とか阻止し、僕達はうどんを食べ終えた。

おさるは食べ終えた瞬間、特大のゲップを放った。

これをすると嫁さんに怒られるらしい。

ちなみにおさるには小さい娘が2人いる。

「そんなゲップずっとしてたらそのうち娘に嫌われるで」と僕は言った。

おさるは答えた。


「もう嫌われてるな!」


早ない!?

嫌われるの早すぎやろ。

女子高生とかなったらどうなるねん。

宿命の敵扱いされるんちゃうか。


こうしてこの会はお開きになった。

今回もおさるは凄まじい進化をしていた。

次に会うのはいつになるだろうか。

次もまた彼は進化しているはずだ。

次に会うのが楽しみなような怖いような。


ちなみにおさるはこのnoteを見てるらしい。

だから一応謝っておく。

おさるすまん。







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