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働く目的とは?農家さんのストーリー

僕は、Give(価値の共有・提供)で繋がる、Giveでまわる世界を創るべく日々奮闘している。
今回僕が実際に目にした事例を1つ紹介しようと思う。

ある農家さんとある料理人のストーリー。
自分の好きなことを仕事にしながら、自分の人生を生きてる素敵な方だ。

千葉の多古町という場所で農業をしている農家さん。
2014年に実家の稲作農家を継いで5年目を迎え、現在では子供たち向けに田植え・稲刈りの体験学習も行っている。

ちなみに多古町で栽培されるコシヒカリは生産量の少なさと美味しさから幻のお米とも呼ばれているそう。

千葉多古町の農家さん


僕を通じて、農家さんと、ある料理人が繋がった。

そして、農家さんが、紹介した料理人に対して、”良かったら作っている農作物、今度食べてみてください”と、農作物をGiveされた。
すると今度は、料理人の方も”有難うございいます!今度うちのお店にも是非食べに来てください”と、営業してる飲食店に農家さんを招待(Give)された。


農家さん曰く、普段は農作業等で忙しく、また費用もかさむことからそんなに外食する方ではない、とのこと。

だけど今回はご招待をいただいた事もありお店に食事に行かれた。

そこで何が起こったか

農家さんが、仰った一言

そこで初めて、自分が毎日愛情込めて作ってる農作物を、実際に食べている人をみました。


農家さんは、毎日採れた農作物を農協に運び、業者を通じて、スーパーや飲食店に流れていく。非常に効率化されたサプライチェーンシステム。その中でとれたて新鮮な農作物の鮮度は落ち、価格はマージンを乗せて上がって販売されていく。そのプロセスの中で食べれるにも関わらず廃棄されていくものも少なくない。
ここでは食料問題ではなく、仕事のやりがいの話に戻す。

農家さんは、愛情込めて作った農作物が
”どんな風に料理され、どんな人が、どんな風に食べてるのか”
見るすべがない。
それが今回、自分の農作物が最終お客に提供される場に居合わせた。

ここで、
自分のやっていることの意味、仕事への誇り、これを再認識したという。

定性的な話ではあるが、精神的な豊かさを感じたという。


これを聞いた人は、
あぁ、モノとサービスの物々交換だね”、
と片付けるだろう。

これは実際に当事者として体験してみないことには分かりづらい、言葉で説明しても難しいかもしれない。

ここで生まれた価値は、何?と聞かれると、
お金に慣れすぎた我々からすると、
”お互いGiveし合ってるから経済価値は0だよね”となるだろう。

飲食店からすれば料理というGiveをして、農作物のGiveをもらった。
農家さんも逆に同様だ。多少の誤差はあるだろうがお互いトントンといった感じ。

ここでは貨幣に換金することが難しい、経済とは別の”価値”の話をしている。
お互いがGiveを通して、人と人の手触り感のある繋がり、体温の通った関係や体験を作り、自分がGiveすることで自分のアイデンティティや意義を感じ、人からの体温の通ったGiveを受けることで、新しい経験や人の生き様に触れる

様々な仕事や産業は分業化によって、効率的な大量生産の仕組みを作り上げた。
自分は決められた一部だけをやる。

これが誰のどんな人の役に立ってるかは、おざなりにされて。

農家さんからすれば、食べた人から、”美味しかったよ”や”こんな風にして食べたよ”等の感想やフィードバックがあることで、また明日からも頑張ろうとなるんじゃないか。


農家さんが飲食店に食事に行った時の写真
白いシャツが農家さん黒いシャツが料理人の方


私自身、この農家さんと繋がり、農作業や農作物に対する想いを聞いた。
私もどうせ農作物を買うなら、この農家さんから買いたいと思い、実際にそうしている。

モノがどんどん簡単に手に入り、あらゆるものが想いがのらずに金銭だけで流通される中で、なぜこのモノを購入するのか。

モノの購入には本来、そのモノに関わった人のストーリーがあり、そのストーリーに触れる機会でもある。
どうせなら自分が共感する、応援したいストーリーに触れたい。

農家さんが料理人に送られたThanks Card

僕はGiveを通じて自分の存在価値や仕事の意義を感じる機会、そしてGiveを通じて、繋がり、感謝し、感謝される機会をみんなと創っています。

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