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グルメコラム第28弾〜そりゃさんまは目黒に限るだろっ〜

そろそろ秋めいてきましたね



暑さ寒さも彼岸までというように



お彼岸迎えるとやはり秋の感じになってきますね



なんだなんだ、この噺家さんのような入り方はっ(笑)



秋の味覚、さんまについてです笑



みなさん、「目黒のさんま」って知ってますか?


ある殿様が目黒まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出る。供の者が弁当を忘れたために腹を空かせている殿様一同のもとにうまそうな匂いが漂ってくる。殿様が匂いの元を尋ねると家来が、これはさんまというものを焼く匂いだがさんまは庶民の食べる下魚なので殿のお口に合うものではないと答える。しかし空腹に耐えかねた殿様はさんまを持ってくるよう命じ、家来は農家の者が食べようとしていたさんまを頼んでもらってくる。直接炭火で焼いた「隠亡焼き」のさんまは黒く焦げて脂がしたたっているが、初めてさんまを食べた殿様はそのうまさに大喜びする。

さんまのうまさが忘れられず、殿様はある日さんまを出すよう家来に申しつける。庶民の魚であるさんまは屋敷にはないので家来は慌てて出て行き、日本橋の魚河岸でさんまを買い求める。しかし調理の段になると、焼くと脂が多く出て体に悪いということで、蒸籠で蒸して脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、身姿が崩れた姿を椀にして出した。殿様が食べてみると目黒で食べたものとは比較にならぬまずさ。どこで求めたさんまかと尋ねると家来は「日本橋魚河岸で求めてまいりました」答える。殿様はしたり顔で「ううむ、それはいかん。さんまは目黒に限る」。

海から遠い目黒で捕った魚が美味いと信じて断言する、というくだりが落ちである。世俗に無知な殿さまを風刺する話でもある。

Wikipedia「目黒のさんま」より


空腹は最高のスパイスとも言うように



空きっ腹に入れる食べ物はそれだけで美味しいんですね



たまたま殿様が出向いた場所が目黒だったので



目黒のさんまなんですけど、



まぁ場所はどこでも良いわけです



ちなみに目黒は海から遠かったので風刺が効いてるという感じです。



現代においても、これってあるあるじゃないですか?



庶民にとって普通に調理したら普通に美味しいものを



厳選素材だとか言って、高級レストランで調理したけども



あれ?イマイチだなぁってモノ



駄菓子菓子、いや、だがしかし



そこそこお高いお値段なので



美味しいという思い込みにより美味さもどきを感じてる



もうね



そんなツマンナイ食事の仕方とかやめたらええんやって



私の知り合いで中華料理店のオーナーシェフがいるんですが



このシェフ、一流料理店の総料理長だったのが


オーナーのやり方に疑問を感じて



独立したんですよ



このシェフの口癖が


「そりゃ高い値段出せば美味いものは食えるかもしれん。
ただ、どれだけ格安で美味いものを提供できるかが料理人としての腕の見せどころだろ?
この勝負に負けた時は料理人を辞める時だ」


もうね、惚れてまうやろー笑



いつも飲み放題プラス料理で4,5千円ほどで



もうこれ以上食べきれないってくらいの美食を提供してくれる。


ホントにこの値段で大丈夫かっていうくらいね



殿様になって、馬鹿みたいに高いお金出して


そこそこの料理より



こういう気概のある料理人のお店で


ホントに美味しい料理を堪能した方が



どれだけ幸せなことか




本質を考える良い機会なのではないかと



さんまを見ながら考える夜更けであった


、とさっ笑

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