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Z世代が哲学カフェに参加してみた

先日、以前から参加したいと思っていた「哲学カフェ」なるものに参加してきたので記録を残します。

哲学カフェとは

哲学カフェは、情報伝達や合意形成の場ではありません。その目的は、テーマについて話し、聞き、考えるという対話のプロセスそのものを楽しむことにあります。参加者は対話を楽しみながら、いわば副効果的に、一つのテーマについて多種多様な意見や論点、語り方があること、また、立場や意見の異なる他者とのコミュニケーションや共同の探求のために必要な姿勢を学びます

総務省「教材1 哲学カフェをやってみよう」https://www.soumu.go.jp/main_content/000637162.pdf

私がこれまで行ってきたディスカッションやグループワークとは違い、「意見を言わなくてもよい」「合意形成を図る必要がない」という点が面白く思いました。また、世の中の事象の多くは「正解がないもの」であり、それらに対し各々が意見を述べるが結論を出すことを求めず、対話のプロセスを重視し面白がり、肩ひじ張らずに参加できる点も魅力です。一方で、議論が深まると意外と頭を使うため、程よい疲労感やモヤモヤ感が得られます。

感想

実はオンラインの哲学カフェ(哲学対話)には以前参加したことがあり、次は対面で参加したいと思っていました。ネットで検索してみると、私の住んでいる近所でも定期的に開催しているとわかり、参加してみました。
私が参加した回の人数は5~6人と哲学カフェ的にはもう少し人数が欲しいところでしたが、久しぶりに「全く知らない赤の他人と2時間程度会話をする」という機会が得られ、満足感が高かったです。全く知らない赤の他人だからこそ、その後の関係をあまり気にせず(最低限のマナーは守りながらも)対話ができたと思いました。余談ですが、下手な転職コンサルや人生相談を受けるよりも、ワンコインで近所でやっている哲学カフェに参加するほうが、コスパが良いと思ました。自分の思考の偏りに気づくきっかけにもなりますしね。

対面ならではのメリット

もともと予定されていた2時間の議論の後、さらに2時間、テーマとは関係のない話題で盛り上がりました。普段の生活では聞くことが難しい意見を聞け、良い刺激になりました。こうした「思いがけない盛り上がりでその場にとどまる」というのは、対面だからこそやりやすいのかな、と思いました。オンラインでもできるかもしれませんが、「ともに軽食をとりながら語り合う」という感覚は、対面ならではの価値だと思いました。

まとめ

コロナも落ち着いてきたので、今後は10人以上の規模で開催しているところに参加してみたいな~と思いました。ただ、頭を使って疲れるので2~3か月に1回フラッと参加するというような関わり方が私にはあっているかと思いました。また、哲学カフェはその町の小市民の善意や好奇心で動いているものであるため、こうした草の根的活動は是非今後も続いてほしいと感じました。興味がある人は、「都市名+哲学カフェ」で検索してみてはいかがでしょうか。

以上


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