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僕にマッチングアプリが向いてない理由を「お見合い」と「一目惚れ」から考えてみる

マッチングアプリの市場規模が急速に拡大している。

株式会社テックアイエス「マッチングアプリなび」によると、その市場規模は2020年には600億円を突破し、2023年には1000億円、2026年には1600億を超えると予測されている。バイト先や同じコミュニティに属する身近な後輩にも出会いがないと嘆いている人が少なくない。パンデミックは人との出会いも奪ってしまったのだろう。

ところで、先日、ある後輩から、恋愛についての相談を受けた。
マッチングアプリで出会った人とご飯を食べに行く予定でそれを楽しみにしている一方で、お互い「彼氏・彼女を作りたい」という目的で来ていること自体に抵抗を感じている、というものだった。

いや、経験がそこまで多くない僕に恋愛相談するなよ、と思ったりしたものの、そのモヤモヤは僕がマッチングアプリを利用したくないモヤモヤそのものだったため、つい柄にもなくいろいろと相談に乗りつつ、そのモヤモヤの解像度を上げるべく、自分の中で思考の整理をしてみた。

というわけで、今回は恋愛観に関する思考のお話。

1、マッチングサービスの前提

マッチングアプリは、「彼氏・彼女を作りたい」というニーズに支えられている。人間には〇大欲求というものがあるようで、その中には愛情を感じたいとか、支えあえる人が欲しいとか、承認してほしいとか、そういう類の欲求も当然含まれる。それが実現できる対象として思いつきやすいのが彼氏・彼女が欲しいのだろう。

2、マッチングアプリと他の恋愛の比較

マッチングアプリ以外の選択肢としては、親がパートナーを決定する「お見合い」、たまたま通りがかった人やクラスメイト、バイト先の先輩などに対する「一目惚れ」、そして中学高校のクラス・部活、大学のサークル、バイト先などの「共通の項目」がある場合に「共通の時間」を過ごし、「人柄がなんとなくわかった状態で」お付き合いに至る、というパターンの3つが頭に浮かんでくる。
周囲で大多数を占めるのは3つ目だろうか。僕がいわゆる中流階級にいるためか、お見合いは聞いたことがない。

これら3つのうち、3つ目は最初に恋愛を想定しておらず、また相手との関係性もある程度できたうえでの「好き」のためマッチングアプリの対極に存在すると仮定し、比較的共通する部分がある上記2つとマッチングアプリとの違いをこのように定義してみる。

お見合いとマッチングアプリの違いは、
・親が関与しているか否か。
・双方が好意を持っているかどうか
片方は嫌々ながら、片方は好き、というイメージを勝手に持っている

一目惚れとマッチングアプリの違いは、
・身近に惚れた人について相談できる人がいるか否か
…同じクラスの子に一目惚れしたなら、同じクラスの友人もその子のことをしっており話を聞いたり協力してくれたりできるが、マッチングアプリではそうした相談をする際に相談を受ける人は直接イメージできない
・双方が「好き」という気持ちを持っているかどうか
…当然一目惚れされた相手はした相手に多くの場合当初好意を持っていない

3、結論

これら2つはともに、関係性も何もないところから「彼氏・彼女」を一方が意識しており、さらにマッチングアプリは双方ともに意識した状態で付き合う必要がある。初対面から「恋愛」を意識しているのだろう。誰かと一緒にいたい、支えられたい→特定の人にその役割を担ってもらうという順番だ。

ただ、自分の場合、後者の「時間をかけて価値観の一致を確かめたい」派だ。つまり、「この人」なら価値観あいそう、一緒にいたい→「この人」の順番だ。

この違いは、例えるなら「単位を取りたい(楽に単位が取れる)」から授業を選択し、その結果教室で授業を受けているのか、「授業を受けたい(関心分野に近い)」から教室で授業を受け、その結果単位が手に入るのかのようなものだろう。価値観は人それぞれなのでそれらに優劣なんてないし、つけなくてもいいものだ。

僕は以前から「一目惚れ」なんて経験はしたことないし、もちろんお見合い経験もない。その人と過ごし、価値観を深く知らなければ、それは長く続かないと思うから。

noteの海を泳いでいた時、パートナーの前で「オン」の状態の人と「オフ」の状態の人がいる、という記事を読んだ。マッチングアプリ他の恋愛では常に「オン」だろう。よりよく見せたい、パートナーが欲しいと思ってしまうから。だけど、僕は「オフ」の状態で気兼ねなく話せる人がいい。

最終的な結論としては、僕にマッチングアプリが向いてない理由は「オン」のままで居続けなくてはならないこと、そして時間をかけて仲良くなるタイプであることなのではないか。

今回はやや長くなってしまった。パートナーとの関係性や「求めるモノ」についてのモヤモヤはまだいくつか書き足りないことがあるが、次回以降のnoteに回そうと思う。

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