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【15行小説】雨乞い


雨乞いとは、旱魃(かんばつ)が続いた際に雨を降らせるため行う呪術的・宗教的な儀礼って書いてあった。
私は、呪術なんて使えない。

ましてや、宗教にも縁がない。
ただ、雨を降らせて欲しいだけのに…。
いつまでこうしていればいいのだろう。

旱魃(かんばつ)とは、水不足ということらしい。
つまり枯れているってことでしょ。
嫌味のよう…。
窓の外には黒い雨雲。

窓が揺れている向こうには大粒の雨。
知ってるよ、TVで予報してたし。
TVしか光っていない部屋なのになぜだか内容が頭に入ってこない。
自分の気持ちに素直になれない。
雨乞いはいつまで続くのだろう。


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