クラムボンの歌詞は、何気なく過ごしている日常のなかでふと見つけた小さな花のような、見過ごしてしまいがちの風景の美しさ、小さな気持ちを掘り起こしてくれる。

いつどこでなにが起きるか
わからない世界の果て
パラレルに日々がつづく
つづける　を　つづけてゆく

広がるこの空の下
わたしもここにいるんだって思った

クラムボン タイムライン 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00ab8a/l04cdd0.html

「わたしもここにいるんだって思った」

当たり前すぎて、思うこともあまりないこの言葉を聴いたとき、死別の悲しみに暮れすぎていた自分自身を空から俯瞰して見たような気持ちになった。

わたしはここにいるし、これからこの先に進んでいかないといけない。

気持ちをすぐに切り替えられるわけではないけれど、でも、それまで不確かだった日常が「わたしもここにいる」という確かな気持ちを得たことは、大きな一歩だった。